うらみをかった、からみざけ! | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

工藤祐経役を演じましたひがしです。

久方ぶりのせんがわ劇場、久方ぶりの本公演。ご来場いただきありがとうございました。


今回は再演ということで、初演から引き続いての出演者は大体前と同じ役に就いておりますが、私は仇討ちする側(五郎)から仇討ちされる側(祐経)に大転換。歳月は人を変えるのか。変えるのです。もう稚児姿は似合わぬのです。


さて、以前は憎い相手だった祐経を演じてみた感想としましては、「絡み酒、最高!」でした。

ここまでやったら後はもう戦争だろうが、という驕り高ぶりの極地で飲む酒は実に旨かった…!飲み過ぎて泥酔するお茶目さも良いですね。起こしてくれなかったら切り結ぶ間もなくやられるところでした。真面目な十郎に感謝。肩は刺されたけど。

殺陣も久しぶりに(後三年記以来だから五年ぶりに)やりましたが楽しかったです。毎回ちゃんと真ん中で死ねて良かった…!


後半の兄弟相手にひたすらヘイトを溜める祐経には、お前かつての祐親みたいだぞ、と突っ込みをいれてあげたい感じもしますが、伊東の血なんでしょうかねぇ。うーむ逃れがたき宿縁。

祐経は演じる人によっても大分キャラが変わりそうな感じがしますし、実際初演の祐経とは大分印象が変わったのではないかと思いますが、自分なりの祐経は出せたので満足しております。


次回は年明け、八犬伝!

個人的には百日間の大念仏で実際に念仏を唱えるのかが気になっていますが、答えは劇場で!

またお会いできることを楽しみにしております!