雨月物語の世界に飛び込んで | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

『続・雨月物語の話がしたい』


にご来場いただきまして、誠にありがとうございました!!

この度、客演として舞台に出演させていただいた加藤です!


この大変なご時世、劇場に足を運んでいただいた皆様には、マスクにフェイスシールドと完全装備をお願いすることになってしまいましたが、それでも舞台を通して、雨月物語の世界を皆様と共有できたことを本当に嬉しく思います。 



今回の公演で雨月物語は完結となるのですが、私は4年前の公演には出演していないので、今回初めて雨月物語の世界に足を踏み入れることとなりました。


非現実的なようで妙に親近感も感じる…そんな不思議な雨月物語の世界に、徐々に徐々にハマってしまい、稽古を重ねるごとに雨月物語の登場人物が好きになっていきました。

夫をひたすらに待ちつづける宮木
好きな男の妻に呪われちゃう袖
蛇に取り憑かれる富子

演じさせて頂いたこの3人の女性を含め、雨月物語に出てくる女の人は、男に翻弄され、呪い、呪われ、取り憑かれ…それはそれは壮絶な人生を歩んでる人ばかりでした…。もう本当に可哀想…。 
でも、女性を振り回した張本人である、勝四郎も正太郎も豊雄も、なぜか嫌いになれません。特に勝四郎と正太郎は相当酷い男だし、最初は全然好きとは思えなかったはずなのに…なぜだろう、今はちゃんと好きです。

令和になった今でも人を魅了する力があるなんて、不思議な男たちだなと思います。
そんな憎めない人物達が出てくるのも、雨月物語の魅力なのかなと思ってます!

…が!忘れてはなりません、人だけじゃないんです!!!

人ならざるもの達も必見です!欲望むき出しに暴れまわる鬼や、アーティスティックに飛び跳ねる大魚…魔王も精霊も幽霊も鳥も登場します!!(私は千野さん演じる豊雄に襲いかかる蛇をやらせていただきました!!!)


直接観ることができなかった皆様も、是非動画配信でチェックしていただけれますと大変嬉しいです!!!!!!



最後になりますが、観に来てくださった皆様、舞台に携わってくださったスタッフの皆様、本当に本当にありがとうございました。


そして、右も左も分かわらない私を、劇団 貴社の記者は汽車で記者 の皆さんが暖かく迎え入れてくださったことに感謝申し上げます。


こんなご時世ですので、皆様どうか体に気をつけて、そして美味しいもの沢山食べて、よく笑ってお過ごしください。



またお会いできる日を楽しみにしております。


加藤恵実(かとうえみ)