物語を通して | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

橘氏忠役を演じさせていただきました久保田祐司です。

 

15周年記念公演ということで、皆様のアンケートの投票によって選ばれ、2013年から7年の歳月を経て『花にあらず‐『松浦宮物語』より‐』を再演することになりました。

うちの劇団の演目としては珍しく、ダンスや琴の演奏などの演出があり、記念公演としてふさわしい演目だったと思います。

 

15周年記念公演という場で旗揚げメンバーでない私が主演という大役を任せていただいたこと光栄に思うという反面、今までやったことのないダンス、琴の演奏などがあり、プレッシャーも感じた公演でした。

7年前の初演時は私は出演しておらず、実は劇団に関わってからは、この公演以外すべて出演しているので、個人的に一番出てみたかった公演でもあります。(実は初演時には照明で参加してました)

 

3人の女性との恋の物語。

神奈備皇女とのシーンは初々しさ、純粋な心を真っ直ぐに出していました。皇女様が強くぶつかってきてくれたので、こちらももっといこうといった感じで出来たので本番が一番良かったです。

華陽公主とのシーンは琴の演出もあり一番印象的なシーンです。氏忠の覚悟や思いを全力で出していったつもりです。

鄧皇后とのシーンは人間らしさ、約束や誓いがあっても惹かれてゆく。そんな人間らしさが見えるから私は氏忠をもっと好きになりました。

 

3人との恋を経て氏忠が成長し、大人の男になっていく物語。昼夜と2回やらせていただきましたが、どちらも氏忠として全力で生きていけたような気がします。

 

最後に、このご時世の中、本番当日まで公演が出来るかわからないといった状況の中で、無事終演出来たこと嬉しく思います。しかししばらくは油断大敵ということで体調管理に気を付けて。

皆様もどうか健康に、次回公演でお会いできることを楽しみにしてます。