天狗の呪いはあるかもしれません | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
崇徳院役を演じさせていただきました久保田祐司です。


今回は初めての帝(本編では冒頭で譲位してました)でした。思えば義経記での下なき下郎であった喜三太からずいぶん偉くなったものです。


今回軍記ということで男性役が多くキャスティングから難航というスタートでした。

最初台本をもらった段階では自分が崇徳院をやるとは微塵も思ってなかったのですが、今回自分の中では「千野さんと敵対する」役を絶対やりたいと思っていたので、千野さん後白河なら自分は崇徳院やりますと、珍しく(のはずです)自分の配役について要望を出しました。

今まで従者やら親子やらで同陣営ばかりで、次回も八犬伝と決まっていたので、今回がチャンスやぞという感じです。


実は本番に至るまで自分の中で不安要素が多く、
①新院方のメンバーの多くがGW明けからの参加になる。
②新院方のメンバーがキシャ初めてor2回目+平日稽古に参加できない植竹さん。
③天狗の衣装が小屋入りまで分からない。
などなどがあったのですが、ゲネが終わった時には何の不安もありませんでしたね。役者もスタッフも完璧な仕事をしてくれたので、正直今までで一番安心して舞台に立てた気がします。大体マチネかソワレのどちらかで悔いが残ることがあるのですが、今回はマチソワ共に自分の中では100%、いや120%の崇徳院をお届けできたかなと思っています。


崇徳院は常に可哀想で、なぜこんな目に合わねばならないんだという苦しみを持ち続けていました。全ての元凶は鳥羽院にあるのですが、それを上手いこと後白河…というより信西がコロコロ転がして流罪にまでされる。

ホント帝方のメンバーの非道っぷりは見事で、個人的に「いけすかねぇメンバーが集まったな!木村君が唯一の良心じゃないか!」などと思ってましたが、清盛が一番やべぇやつになってたのでもうダメですね。だからこそ新院方のいい奴感が伝わったのではないかと思います。忠正も為義もいい奴なんだ…。

時間があるときにちゃんと白峯神宮に参拝しようと思います。現在絶賛夏バテ+夏風邪で頭痛がひどいですが、これも天狗の仕業や…。


最後になりましたが、ご来場いただいた皆様、及び役者・スタッフの皆様ありがとうございました。
次回公演は八犬伝の続きです。来年の1月に絵空箱にて皆様のご来場をお待ちしてます。荘助に会いに来てくれー!!