「日本の不思議」へようこそ | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

ごきげんよう!

この度『保元物語』公演で源為義の妻役を演じました筒井です。


まずは、ご来場くださった皆様、応援してくださった皆様に深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました!!



今回はなんと座組で唯一の女役ということで、やはりドロドロしてても軍記は男の物語って感じですね!私も殺陣に混じりたかった

しかしヒロインは崇徳院なので、稽古場では幾度となく「久保田可愛い」という声が上がっていました。(主に私から。)



さて、私が演じた為義の妻についてですが、これは何も女っ気を足すために登場しているわけではなく、原作の『保元物語』にきちんと登場しているキャラクターなのです。

保元物語の原作を見かけたら、ぜひ目次で「為義の北の方身を投げ給ふ事」という段を探してみてください。もうタイトルからネタバレですね。


ちなみに、『保元物語』のラストの一文はこのように締めくくられています。


「保元ノ乱ニコソ親ノ頸ヲ切ケル子モ有リケレ、伯父ガ頸切甥モアレ、兄ヲ流ス弟モアレ、思ニ身ヲ投ル女性モアレ、コレコソ日本ノ不思議也シ事共ナリ」


つまり、親を子が斬り、叔父を甥が斬り、兄を弟が流罪にし、女性も身を投げる、これこそ日本の不思議だなぁ、と言っています。

為義の妻は見事「日本の不思議」代表メンバー入りしていました。



そんな為義の妻の入水シーンですが、終演後に友人から「舞台の構造はどうなっていたのか」と聞かれましたが、単に台の下に飛び降りているだけで、特になんの仕掛けもありません。(クッションだけ敷いてありました。)


実は筒井は舞台上でダイブするのは初めてではなく、2014年に上演した『陸奥話記』でも決死のダイブを決めています。

おかげさまで今回も終演後は絶賛筋肉痛でしたが



そうそう、そして今回もパンフレットで記事を担当させていただいてます!

崇徳院怨霊の記事を書くにあたっては、京都を訪れ白峯神宮や崇徳院御廟にお参りをしてきました!(せっかくなので最後にに写真貼っておきますね)

為朝伝説についてもかなりツッコミどころ満載な面白いストーリーがあるので、ぜひ読んでいただければ幸いです。



長くなりましたが、最後に本公演にに関わった素晴らしい共演者・スタッフの皆様とすべての方に感謝を申し上げて、私のお礼の日記とさせていただきます。

また劇場で皆様にお会いできることを祈りつつ……


ごきげんよう!




きちんとお参り。お陰で怪我もなくたくさんのお客様に恵まれ、無事に公演を終えることができました!


久保田可愛い


カッコ良すぎる照明を舞台袖から覗いた様子。スモークも良い雰囲気出してます。