義の思いを胸に | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
犬川荘助(額蔵)、山下定包、百姓役を演じさせていただきました久保田祐司です。

 

本日12/14なのでどちらかというと四十七士の日ですが、今回のお話は八犬士です。

 

 

今回の公演はアナザーワークスということで普段とはちょっと違ったキシャの演劇をお届けできたのではないでしょうか。現代服で日本刀ではない武器で殺陣を行い現代語で喋る。いつもよりちょっと狭い空間でお客様との距離も近くということで、いつもと違った感覚というか演技というかそういうもの意識したりしてます。

 

まず最初に武器について。今回荘助の武器はインドの「ジャマダハル」をモデルに小道具班の木村君に作ってもらいました。神話や伝説の武器が載っている武器辞典を見せられまして、「ここから選んでください」と言われたので一目ぼれで選ばせてもらいました。あれです、『ベルセルク』という漫画に出てくるんですよあの武器。実際は二刀一対で使うものらしいのですが、道節の珠を左手で握らないといけないので泣く泣く一本に…。おのれ道節。いや、おのれ馬琴。ただ二本だと木村君が過労死するので一本で良かったです。ありがとう道節。いや馬琴。

 

次に服装について。八犬士はそれぞれにイメージカラーがありまして、荘助は緑でした。なんか緑に縁がある気がする…。

そしてそれぞれ衣装イメージがあり、荘助は使用人感です。もうWHYですよ。トップスの緑は小坪に提供してもらいましたが、その他は自分でということで、使用人感とは何ぞやと模索した結果があれです。一応とある書籍のキャラクターの衣装を参考にしてます。自分的には悪くはなかったかなと思ってます( ・`ω・´)

 

 

次に役について。定包はそれぞれの回で個性を出していくというテーマで、私は中二病っぽい定包らしいです(自分ではそう思っていない)。イメージは四天王三人目の智将キャラ。「ふふふ、全て私の掌の上ですよ」みたいなやつです。はい、どうみても中二病です、本当にあり(ry

荘助は実際あんまり考えて作らず、自分の心優先という感じで作っていきました。結構周りからは「いいやつ」というイメージらしいのですが、おそらく荘助の芯というのはそこなんでしょう。「義」の珠の所有者だけあって、正しく、わが身の利害を省みず…みたいな人間性の持ち主でそれがいいやつという評価になるのではないかと。八犬士の中で一番友達になりたいのは荘助ですね。ただ私の推し八犬士は大角です。

 

 

八犬伝はホント王道RPGのような、仲間を集めて旅をして、出会いや別れを繰り返しそれぞれの目的へと向かっていく物語です。私はRPGはクリアしないと気が済まない性質なんです。だからこの続きの話を私も見てみたい!

 

ひとまず次回公演は「保元物語」です。

2019/7/21(日)@せんがわ劇場で皆さまのご来場をお待ちしております。