良い死にっぷり×2? | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

ごきげんよう!

この度、亀篠/沼藺役を務めました筒井です。


『南総里見八犬伝の話が(ちょっとだけ)したい!』にお越しくださった皆様、そして各方面から応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!



さて、『雨月物語』ぶりのアナザーワークスはいかがでしたでしょうか??

私たち役者にとっても、お客様の近くで現代服・現代語で演じるアナザーワークスは、本公演と全く違う緊張感でいつもドキドキしてます…!

特に私は「現代語になると演技が下手になる」というキシャ体質(?)をすっかり身につけてしまい、アナザーワークスの度に苦戦してます…。


亀篠は、個人的には初めての"意地悪キャラ"で、演じていて正直なかなか楽しいものがありました。相方の荒川さんにも助けてもらい、イヤ~な意地悪夫婦ぶりを出せたかなと思ってます。

終演後に友人から「早くくたばれば良いのにって思ってた」と言われたのが一番の褒め言葉です。(笑)


一方で沼藺の方は、これまた個人的に初めての"妹キャラ"でした。案の定難航しましたけどね!

ここでも荒川さんの圧倒的お兄ちゃん感に助けられた気がします。そして夫役の裕子先輩にも深い愛で受け止めてもらい、安心して胸にダイブできました。


そうそう、あのナイフで刺されるシーンは、よくある刃先が引っ込むナイフを使っていました。しかしこれがフツーに痛くてですね…。公演後はお腹も足もアザだらけでした。足がアザだらけなのはもう完全に『雨月物語』のデジャヴだったんですが、お腹にアザって…!

…という話をして刺した張本人を詰ると、高確率で「ごめんな…ぬい」とイイ声で言ってもらえます。


何はともあれ、最後に皆さんに「良い死にっぷりだった」と言ってもらえたので良かったです。



今回は個人的に2012年に上演した『義経記』を思い出す賑やかな座組・舞台だったなぁと感じています。男たちの冒険物語で男性役者が多かったり、そもそも役者の数も多くてかつ兼ね役も多かったり、シリアスとコメディが入り混じっている感じとかも含めて、すごく楽しい公演でした。

続きを皆様にお見せできる日を、私たちも心待ちにしています!


最後に、今回も一緒に舞台を創り上げてくださったスタッフさんや、仕込みを手伝ってくださった方、様々にサポートしてくださった皆様に心から感謝を申し上げます。

そして何より、劇場で私たちと一緒に時間を過ごしてくださった皆様に、とびっきりの感謝を。ありがとうございました!



さてさて、次は本公演でがっつり軍記作品ですね!

皆様と次回も劇場でお会いできることを祈りつつ、本日はこの辺で。


ごきげんよう!