弁でした。 | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社
10周年感謝祭お越しいただきました皆様、ご来場誠にありがとうございました。
「宇治十帖の話がしたい!」で弁を演じさせていただきました。本です。

主宰も申しております通り、今回「10周年だし感謝祭だし、劇団員全員出演しようぜ」という脚本兼演出の無茶ぶり素晴らしい提案のもと、初舞台を踏ませていただきました。

メインキャストに比べれば少ない台詞量にも関わらず台詞が覚えられなかったり、段取りを稽古で毎回忘れたり、弁が分からないと愚痴ったり、八の宮を見ると笑ってしまう病に罹ったり…と色々ありましたが、なんとか無事楽日を迎えることができて胸を撫で下ろしております。

脚本兼演出からは

「下世話なババア」
「現役感のあるババア」
「あて書きだから!大丈夫!!いつもの感じで!!」

と言われ

「私、下世話な話嫌いなんですが…。」
「え?あて書き??私こんなんじゃない…!!」

とちょっと落ち込んだり、下世話を辞書で引いてみたり、色々迷走しつつ、結局は宇治十帖を(もの凄く久しぶりに)再読し、あー弁って薫にとっての語り部だったのかと、文学部時代には考えもしなかったところに思いいたり、なかなか面白い経験をさせていただきました。

今回、団員からは「笑ってはいけない宇治十帖」と命名された「宇治十帖の話がしたい!」お客様にはたくさん笑っていただき、古文を身近に感じていただければと思いお送りいたしました。

さて、10周年の本公演は「源氏物語」正編を完全舞台化!
私はいつも通り、スタッフとして皆様をお待ちいたしております。

原作が長いので、公演も長丁場になる予感がいたしておりますが、今回の「宇治十帖の話がしたい!」でご興味をお持ちいただいたようであれば、足を運んでいただければ幸いに存じます。

ぜひ11月は築地まで直衣や十二単を身にまとった源氏物語の登場人物に会いにいらしてください。

最後宣伝…。

気を取り直して…。

皆様、ご来場ありがとうございました。
今後とも、劇団貴社の記者は汽車で帰社をどうぞよろしくお願いいたします。

本 有希