源頼義役を務めさせていただきました東です。
ご来場いただきましたお客様、まことにありがとうございました。
前回公演から比べると大分シリアスに振った感のある本公演。多くの血が流れ、多くの者が引き裂かれ、散っていく物語でありましたが、皆様の中に何かしらを残すものであったならば幸いです。
今回は悪役を演じさせていただきました。
いつしか団員内でゲスノリの愛称で呼ばれるようになった出羽の清原と八幡の神に愛されし息子という少数ながら濃い顔ぶれに囲まれ、思う存分周りの血を流し、引き裂き、散らしていきました(笑)いや本当にゲスって楽しい。ゲス最高です。
最初は「源氏だしなー、悪とは言っても武士の棟梁らしくないとね」なんて感じで経清とも立場の違いで決別しつつも分かりあえる部分もあるような役作りをしていたのですが、そういうのは息子に任せておいて自分は完全に敵でいた方が話としてまとまるよな、ということで基本キレてるかイライラしてる頼義になりました。
最終的に経清から「こいつとは分かりあえないと思った…」と言われるようになったので、ある程度成功したかなーという気がしています。
とはいえ、もっと声に気持ちを乗せることができたなぁとか、所作なんかはまだまだ勉強しなきゃいけないなぁとか、思うことは多々あり…。その辺りは次回に活かしていきたいです。
それと、今回も息子がいる役でしたが、前回よりも息子と絡む回数がとても多い!というかほとんど息子と一緒。最終的にはゲスさんを含めてトリオとなりますが、基本親子で二人三脚な時期が多いので新鮮でした。
息子役のごとう君は演技も殺陣も初挑戦ながら、果敢に八幡太郎に挑んでくれました。最後の最後まで稽古場の外で殺陣の練習したり高速道路から落ちてくる雪を浴びたり(笑)しながらも、より良い演技を目指して真摯に役に向き合ってくれて本当に感謝しております。と、この場を借りて。
次回はどんな役を演じる事になるのか(そもそも演じるのか)まだ未定ではありますが、また皆様とお会いできることを楽しみにしております。ではまた!