10月28日*輝日宮通し | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

日宮演出です。
今日は衣装と化粧をしての輝日宮の通し稽古をしました。なんと、恐ろしいことにこれが二回目です……。

しかし、皆さんのご協力の甲斐あって、欠けることなくキャストがそろい、衣装もほぼ本番そのまま、化粧もできて、音楽も入って、以前とは比べものにならないほど完成度が上がっていました。

当日の助っ人に入ってくれる子も見に来てくれ、我らがK田教授にも足を運んでいただけました。楽しく見ていただけたようで、何よりでした……!
本当に、言葉に出来ぬほどでございます。


まるっと役者やスタッフさんに投げている駄目演出なのですが、演出として目指していた「これぞ王道『源氏物語』。だけどなんか見方によっては、ちょっと解釈分かれるかも」な舞台になっていたようで、嬉しく思っております。

そしてなにより、私、後数日のこの時期が、一番役者が化けることが出来る時期だと思っております。
ですから、今日の通しをK田先生にも楽しんでいただけたようですし、今の状態を見るに、これは成功する舞台に仕上げられるのでは、と思っております。

光る君には、より輝いていただいて、
東、西にいるそれぞれの女君には、デレなどない、とか、野望がありますが何か、とか、癒し系萌え、とか、空間の印象を作り上げる今の演技をより磨いていってもらってばんばん客席に伝わるようにしていただき、
父上には、優しい父上と帝の父上と、ごーすといんざすま、と、いろんな顔の父上をこのまま極めていっていただいて、
頭中将には、源氏と同様東西の空間を行き来できる男として、舞台に深みを加えてくれる、重要な彼にしかない二枚目半の半の味をしっかりと出していただき、
そして正編だからこその主に花添える女房と乳母子は、己の役目を誠実に果たして舞台を支えてくれれば、

今日以上になるのだろうな…と期待しております。

音響さん、照明さん、小道具さん、御簾係さんとも最終確認と試しをしっかりとやって、お力を貸していただき、良い舞台に仕上げられるよう後数日頑張りましょうね!


まとまったところで、稽古日記なのか、感想日記なのかを終わります。
今日は皆様お疲れ様でした!!