公演後も幸せについて考えてみた | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社
お久しぶりです。三条の上です(もう「でした」か……)
公演終了後、2週間が経とうとしています。
お時間を割いてご来場いただきました皆様、および都合が合わずご来場いただけなかった皆様、
慢性マンパワー不足の当劇団を裏で支えて下さったスタッフ、劇場職員の皆様、家族友人諸々諸々。
遅ればせながら、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

先日某テレビ番組で「人間の男女の平均寿命が違うのは何故か」という質問に対し、とある著名な先生がこう答えました。

「女性は子供を育てるから」だと。

生物は基本的に子を残すために生きていて、つまり普通の生物は子を産んだら死ぬか、子が独り立ちしたら死ぬ。
そう考えると人間は長生きをしすぎている。
自らが産んだ子がまた子を産んでもなお生きているなんて自然界では普通有り得ない。
何故人間は長生きなのか。
それは自分の産んだ子が更に子を産むのを見届けることで、自分の種が永遠に続くことを確かめようとするから(進化の一過程)なのだそうです。
更に女性は、自分の娘が子を産み自分がおばあちゃんになる、そしてその子の世話を出来る、ということに本能的な快楽を覚えるのだそうで。
つまりぶっちゃけると、女性が長命なのは「孫の世話をしたいから」。
女性は女としてだけでなく、種の母としての幸せを求めて進化を遂げてしまった存在ということになります。

三条の裏テーマは【女の幸せってなんだろう】であったことは、前日ブログの通りですが、
上記が真実であるならば、色々あったけど割と幸せな人生だったのかも知れないなと思う次第です。
でもたとえ上記の論が邪論だったとしても(いえ私は割と信じてます。あんな著名な先生を疑ってはいないです……)
あの舞台の上で三条が最後に呟いた「この子を内大臣様にも見せとうございました」という台詞
あれは間違いなく私にとって、三条としての人生全てをかけた台詞でした。
あの時彼女は【女】としてなんだかよく分からないけど悟りの境地に達したようにすら感じました。
このシーンに関しては共演者からも悟りひらいてますねって言われたしね。
若干20云歳にして女として悟るって何事だ(笑) 演劇は不思議です。

次回夏公演「曾我物語」でも、いろんな奇跡が起こることを期待しています。
そのためには日々の積み重ね。
今回裏ではなんだかんだ反省すべき点は散見されましたので、その辺り埋め合わせるよう日々邁進したいと思います。

またお会いする日まで、しばしお暇。

かなざわれいこ