こんにちは、元帥です!
このameba上でお友達になった方のご紹介で、六本木で観劇してきました!
大江戸線の六本木駅を出てすぐのところにある俳優座劇場で7月6日まで上演中の舞台
『帰って来た蛍~蒼空の神々~』。
2日目の公演でした。
タイトルでピンとくる方もおられるかもしれませんが、特攻隊のお話です。
こういうのほんとはイヤなんです、だって絶対に悲しくなるじゃないですか。
やるせない思いで胸がいっぱいになるじゃないですか。
しかし分かってても一度正面から見ておかなきゃいけないことってのもあるんですよね。
いい機会をいただけたと思っております。
予告編の動画を貼っておきますね。
私が2週間くらい前にチケットを取ったときすでにどの日も残数僅少だったので
難しいかもしれませんが、気になった方は問い合わせてみてください。
こちらの
公式ブログに残席状況と問い合わせ先が載っています!
特攻隊員役の皆さんも、飛行場で身の回りのお世話をする女学生役の皆さんも、
途中からずっと泣きながらのお芝居でした。
どの方も逝く人の想い、見送る人の想いを見事に体現されていました。
冷酷で思いやりのないように見えた上官も、最後に飛行機を見送るときは
一緒にいた女学生さんたちや上司の誰よりも先に空から目を逸らしました。
散っていく若い命を前にして、ああいうふうに接しなければ自分の精神を強く
保てなかったんじゃないでしょうか…
ベテラン勢の説得力のある演技もさることながら、若い役者さんも凄かった。
登場人物ひとりひとりの背景が想像できるような皆さん方の役作りに感服です。
あんなに厳しい日々を2時間に凝縮したものを10日間近く毎日のように
生き続けなければならないなんて、一体どれだけのエネルギーを要することか。
終演の瞬間は、ひとりひとり背中をさすって差し上げたい気持ちでした。
全員にねぎらいのお手紙を書きたいくらいです。
単日2公演しかできないうちの劇団の演目でも、主人公が命がけの恋をした『かすがの』や
故郷を守る戦に命を賭した蝦夷たちの物語『陸奥話記』などは1幕終わるごとに出演者が
ぐったりしておりましたもの。ほんと、役者さん尊敬します。
脚本や演出などの点で私の好みとは違う部分もあったのですが、そこはもう、
それこそ好みの問題なのであれこれ言いません。
一点だけ。場面転換が多い。だからエピソードの羅列という印象になってしまって、
ひとつのストーリーとしての流れを感じにくい。
それだけです。
実は終演後すぐの電車に乗らないと静岡に帰れないというチキンレースをやっておりまして、
お声掛けくださった方にろくなご挨拶もできず、ロビーで余韻に浸ることもできなかったことが
心残りでございます。
素晴らしい時間を過ごせましたこと、改めて御礼申し上げます。