鹿島槍ヶ岳 2889m を目指すも | スターミルクの山旅・風景ブログ

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 鹿島槍ヶ岳に近い山小屋の「冷池山荘」は、ゴールデンウィークの期間とその後は6月下旬に営業ということで、GWに鹿島槍ヶ岳を目指すことにしました。「冷池山荘」へは、現在柏原新道から爺ケ岳の南尾根(地図にはないが標識はあるそうです)を経由してくる人が多いという。

 私は、大谷原に車を止めて、古くからの赤岩尾根を登ることにしました。こちらからは、テント泊の人が多いようでした(途中の高千穂平でもテントスペースあり)。私の朝の出発が遅かったためか、赤岩尾根では下山する数人を除いて、上りの前後はまるっきり人に会いませんでした。

 高千穂平まではほとんどが夏道の視界のない急登、高千穂平を過ぎて視界が開けてきて雪が続く痩せ尾根になりアイゼンが必要、冷乗越手前はピッケルが絶対必要な表層雪崩とクレパスの危険個所という赤岩尾根でした。岩も脆く滑りやすいので注意が必要です。

 冷池山荘に泊まった翌日、天気の回復に期待しながら鹿島槍ヶ岳を目指しましたが、自分のトレースも消えてしまう強風とあられ交じりの雪に阻まれ(ホワイトアウト)、布引山2683mを過ぎた辺りで引き返しました。私よりも早く鹿島槍ヶ岳を目指した人たちが数多くいたはずですが、早朝のカミナリや収まらない強風と雪で森を抜ける手前で皆さん早く決断して引き返したようです。

 

 2016年4月30日(土)、5月1日(日)撮影

 

 【大谷原へ】

※朝はくっきりと晴れていたが。

 

 【大谷原】

※橋の手前に小さな駐車場とトイレがあった。しばらく下ったところには大きな駐車場がある。登山届は黄色のポストのところに出すが、用紙がないためあらかじめ長野県警のHPなどで手に入れて記入して出すようにしてください(アルプスの常識かもしれませんが念のため)。

 

 【西俣出合いへ】

※砂防工事用の林道を1時間余り歩く。

 

 【西俣出合】

※砂防ダムのトンネルをくぐりなさいと表示されていた。右が赤岩尾根。

 

 【砂防ダム】

※西俣出合から少し上ったところにある砂防ダム。

 

 【砂防ダム】

※小さなトンネルがあった。

 

 【赤岩尾根へ】

※今年は雪が少ないという。高千穂平までほぼ夏道だった。

 

 【高千穂平手前1】

※雪が出てきた。見えている山は爺ケ岳北峰。

 

 【高千穂平手前2】

※昨晩降った雪はそれほどでもなかったが。

 

 【鹿島槍ヶ岳】

※少し雲行きが怪しくなってきた。

 

 【赤岩尾根1】

※ところどころに脆い痩せた尾根が顔を出す。

 

 【高千穂平より】

※こちらも雲が出てきた。

 

 【冷乗越手前1】

※急登となる。ピッケルが必要。

 

 【トラバース地点】

※トラバースにクレパスが発生していた。

 

 【冷乗越手前2】

※ということで直登を選択。

 

 【冷乗越手前3】

※突如、雪の壁が出現。木々がある右に巻いて登った(垂直に感じる)。

 

 【冷乗越手前4】

※表層雪崩も心配。写真を撮るくらいなら早く登らんかい!

 

 【冷乗越より】

※山はすっかり曇ってしまっていた。

 

 【冷池山荘】

※下って少し上ったところが山荘。

 

 【冷池山荘へ1】

※ここからは扇沢からの登山者と同じルート。

 

 【冷乗越】

※トラバースするとここに出る。

 

 【冷池山荘へ2】

※東側は雪庇のため、西側の森の中を山荘に向かう。4/30は山荘泊。

 

 【布引山付近】

※翌日、山荘を遅く出発して鹿島槍ヶ岳に向かったが、布引山を過ぎても吹雪模様は収まらずここで敗退(一番の理由は登山道が視認できなくて危険)。この辺りは新雪が50~70cmほどありました。

 

※万一の為に持っているナビ。○点が歩行記録(手ごろなこの機種は今は販売していない)。

 

 【赤岩尾根より】

※やむなく下山。下山はトラバースしました(表層雪崩の可能性がある直登コースはクレパスより危険と判断)。

 

 【赤岩尾根を下る】

※大町方面は、日差しが出ていた。

 

 【赤岩尾根2】

※午前中は天気が回復しませんでした下山の判断は正しかった。

 

 なお、ヤマケイの5月号に一ノ沢の頭~東尾根のバリエーションルートが紹介されていましたが、ここを登る人は、体力・技術があるベテランの方ですので間違いなきように。この時期の赤岩尾根も初心者には厳しいと思います。

 

 今回の鹿島槍ヶ岳は敗退しました(薬師の湯で一人反省会)が、花の咲くころに柏原新道から再チャレンジしたいと思っています。

 

 

ご安全に! そして良い山旅を!!

END音譜

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