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mamaの日記

ガンと、ストーマと。
mamaがmamaらしく暮らすために。

 

T先生の話のあと、面会させてくれた。

 

「本来、一人だけ、15分なので、一人10分ずつでお願いします」と、看護師。

 

「部屋が変わったので」と案内されたので

 

(個室に移ったのかな?と思ったけど)

 

昨日と変わらない観察室だった。

 

 

papaは、目をつぶっていた。

 

「眠いの?」とmama聞くと

 

papaは首を横に振った。

 

「苦しいの?」と聞くと

 

papaが頷く。

 

mamaは、papaの首の後ろをさすってあげたんだって。

 

 

mamaを待っている時間、談話室の窓の景色は、実家のある方角。

 

体育館が見えて、畑の中を野田線が走り

 

papaとmamaと毎年、訪れたコスモス畑。

 

papaが詳しくて、縦横にのびた農道を、車で入っていったっけ。

 

談話室に、mamaが看護師と戻ってきた。

 

 

私は、papaに

 

「大丈夫だよ、大丈夫」を繰り返した。

 

左目だけ、かすかにあけて、涙が少したまるので

 

指でふいてあげたら、ちょっと嫌そう..

 

おでこに手をあてていたけど、それも熱かったかな。

 

冷感枕をしていた。熱があるのか..

 

首から背中の上のほうをマッサージした。

 

(最近は、実家のベッドで、よく背中のマッサージをしたよね..)

 

病院は、可動式のベッドの上体を少しあげてあった。

 

左手でpapaの背、右手でpapaの足をさする。

 

10分は過ぎていると思うけど「時間です」と言われなくて

 

「失礼します」スタッフが物を置き、出入りした。

 

「リハビリです」と、若い理学療法士さんが入ってきて

 

「ご家族に説明よろしいですか。Iさんにも聞いていただきながら」

 

と、papaのリハビリ計画を見せてくれた。

 

「肺炎を患っているので、上体を起こしたほうが肺のためにいいです。

 

ただ、血圧のためには、水平にするなど..(説明)

 

酸素も...6Lか..(説明)

 

関節がかたまらないように動かす等、関わらせていただいてます」

 

このときは説明だけで、リハビリはなかったけど

 

何か示したかったのか、papaが、ヌオーっと両手をあげた。

 

papaは力がある。寝たきりでも

 

手足の関節を動かしてくれると、血もめぐって気持ちいいよね。

 

リハビリの人が出ていって、今日の看護師だという男性が入ってきて

 

「面会時間は過ぎましたか?」と言われ

 

(30分もいたかも)談話室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日の午前中、T先生からお話があるそうです」

 

昨日、面会のときに看護師から言われた。

 

9:55 インフォメーション。

 

「病棟のほうに上がってきてください」

 

(外来の診察室じゃないんだ。面会もできるかな?)

 

 

junちゃんから、聞いてもらえないだろうかと、言われていたこと。

 

①容態は、入院当初から悪化しているのか。その原因は?(心臓 or 肺)

 

先週土曜日くらいから、わるくなった。

 

全体です。

 

心臓、肺、特に貧血。昨日から輸血している。

 

尿もでなくなった。

 

老衰です。

 

 

②以前、救命率50%、よくなっても入院は月単位でと聞いた。今の見解は?

 

ぎりぎり保っていたが、回復はむずかしい。

 

2~3日だと思う。

 

私がいれば私が.. 私がいないこともあり、多忙なので、当番医など..

 

 

mamaが、息子も会っておいた方がいいのか聞くと

 

「兄は、救急搬送のとき以来、会ってないんです」

 

「いつ来れる?」 明日の3時半の予約をとってくれた。

 

このときも、看護師が「一人です」ときびしい口調。

 

「5Fの面談室に、こうして2人いることも、特例なんですよ」

 

 

③最期を自宅で迎える方法がないか?

 

これは、junちゃんから私が頼まれた質問だったけど

 

mamaが質問した。mamaがpapaにそうしてあげたいと、考えていたんだと思う。

 

(主治医は)

 

落ちついたら、看取りのできる訪問診療を(家族側が)用意して

 

移すこともできるが、そういう所は少ないですよ。

 

24時間、医師、看護師がきてもらえる所。

 

訪問診療でも、最期に来てもらえないこともある。

 

しかし、今は、その段階ではない。

 

動かせる状況じゃない。酸素マスクもとれない。

 

 

 

〇〇〇 アルファベット3文字の部屋だけど

 

ICUではなかった.. 観察室。

 

ナースステーションから、開け放しで見守れる部屋。

 

いくつかあって、カーテンで仕切られてる。

 

看護師が「輸血を始めました」という。

 

鼻から胃に太い管が入っていると覚悟していたのが

 

見当たらなかったので、看護師に

 

「経管医療はしてないんですか?」と聞くと

 

「してます、これです」って。

 

細い管が鼻から10㎝のところで、切れていた。

 

栄養、薬を入れるときは、ここにつなぐのか..

 

看護師が、手のミトンをはずしてくれて

 

「管に触らないように、観察していてもらえますか」

 

「15分でお願いします」と出ていった。

 

 

息は、穏やかだった。

 

酸素マスクの中で、papaは何か言おうとしていた。

 

長い間、口を動かしていた。

 

声になったのは「あ」だけで、ありがとうなのか、読み取れなかった。

 

一生懸命口を動かしているので

 

「うん、うん」と相槌をうって、聞いた。

 

「mamaは聞こえないから、mamaに言っとくね」と言うと

 

papaと目が合った。

 

右(mama)見たり、時々、左(私)見たりしていた。

 

「mamaに会いたかったんだね」(のちの、junちゃんの言葉から)
 

mamaが顔を近づけて

 

「よくなるために、気持ちをしっかりもつのよ」と言うと

 

papaがうなずいていた。

 

2度、3度..

 

 

画面は、脈拍70台、血圧ふつう、酸素濃度95だった。

 

明日、午前中、主治医T先生が話したいとのこと。

 

「明日またくるからね。がんばって」

 

「またね」

 

また、papaと目が合った。