< 「古代エジプト」の「天地創生前」 >
古代エジプトの「天地創世神話」はいろいろとあるようですね・・・その中で、最も古い時代に作られたとされる「ヘリオポリス神話」があります。今回は「この神話」を訪ねたいと思います。
「ヘリオポリス」はギリシャ化された街の名前の呼び名であって、古代エジプト人は「イウヌ」又は「オン」とか呼んでいたようです。そこには「創世神話」があり、「ヘリオポリスの神話」と言われました。この原型は「第六王朝」時代のピラミッドに刻まれていたものだとか。
《「古代エジプト神話」》
(オンライン画像より)
その神話には、「天地創生前の状態」の記述があるようです・・・
あるところに、原初の水で出来た海がありました。
というより、世界には海しかありませんでした。
大地もなんもかも、この水の中に沈んでおります。太陽も水の中です。水から出なきゃ、世界は照らせません。
そこで太陽は、どうやってか、上陸できる「原初の丘」を水の中から出現させ、ここにヨッコラショと昇って体を乾かすことにいたしました。
とあります。
つまり、古代エジプト人は「宇宙」は「水」で覆われていたと考えていたようです。そして、この「原初の水」は「ヌン」という神様で、この「ヌン」から、「太陽」や「原子の丘」「創造神アトゥム」が出現するようです。そして、天地創生が始まるようです。
【 「季節の旅人」の“探検日誌” 】
古代エジプト人は、「天地創生前の状態」を「原初の水で出来た海」と考えていたようですね。他の文明と異なる発想ですね・・・古代ギリシャの歴史家ヘロドトスが「エジブトはナイルナイルの賜物」と言ったように、「水」を第一の神聖なものに感じていたのでしょうかね。
後に古代エジプト人の信仰の対象になる「太陽」もこの「海」から出でたとしています・・・考えてみれば、「太陽」は水平線から出て、水平線に沈みます。「原初の海」から「太陽」が出でたと考えてもおかしくはないかもしれませんね・・・。
しかし、あれほど天文学が栄えていたといわれる「古代エジプト」なのに、「水」の域を出なかったのは何故だろうか。
( 注記 )
※「浅学」のため、「間違い」や、「ピント外れ」が多いかと思いますが、温かい目で、
この「探検記」をお見守り下さい・・・「間違い」は都度修正していきますが、興味の
ある方は、自分で専門書物を調べて下さいね。[出典:「角川文庫 古事記」「武田祐吉訳
古事記」ウィキペディア、ニッポニカなど]
・・・次回は「古代ギリシャの天地創生前」