桃太郎は最も知られたキャラクターです。

ストーリーは説明不要ですが、異常事態に気付いているでしょうか。

イヌ、サル、キジは驚きの条件で桃太郎の家来になりました。

報酬がきび団子1個!

三匹はたったのそれだけで他人に臣従しました。

あまつさえ鬼ヶ島で武功を挙げたのに新たな恩賞はなしです。

 

一向が村に帰ってから三匹がどうしたのかは語られていませんが、

鬼退治が完了したのだから出番はないでしょう。

桃太郎が解任した、または三匹が辞任したと思われます。

そこで鬼ヶ島から持ち帰った財宝はどうしたんでしょうか?

全て桃太郎の所有物になったのか、

それとも一人と三匹が山分けしたんでしょうか?

初めに雇ったとき桃太郎は成功報酬を出すとは言いませんでした。

山分けするかは桃太郎の裁量次第です。

 

私はここに資本家と労働者の関係を見いだします。

会社がどんなに繁盛しても

利益は資本家のもので労働者の給料は上がりません。

会社の成長に大きく貢献した社員がいても

突出した高給取りにはなれません。

長くなるので説明しませんが、

青色発光ダイオード訴訟が注目を集めたこともあります。

人一倍働いても給料は人の一倍。

ひどいのになると「定額働かせ放題」の職場もあります。

それでも日本のサラリーマンは勤勉に働いてきました。

何のために?

見返りのない奉仕精神だったのではないでしょうか?

 

先ほど「一人と三匹が山分けした」と表記しました。

四人としなかったのは財宝の所有権に関して対等な立場にないからです。

現代の会社も「○人の資本家と△匹の労働者」から成り立ってはいませんか?

 

話題はまだあります。

この続きは来週、投稿します。