【知らなんだ! 「スヰートポーヅ」は“ Sweet包子 ”にあらず】
2020年にひっそりと閉店した神田神保町の「スヰートポーヅ」
閉店の予告はせず
7月10日の夕方になって
店の扉に「閉店のお知らせ」が張られれているのが知られて
話題になったそうだ
私は学生時代に1度ぐらいしか行かなかったなあ
それっきり
さてさて「アンソロジー 餃子」という本を読んでいるわけなのだが
その中の一文がこの「スヰートポーヅ」のことに触れていた
この本が出版されたのは2016年だから
まだ閉店前
さてさて
「知らなんだ! 目から鱗」の記述があった
「スヰートポーヅ」の店名だけど
「ポーヅ」部分は「包子」だと分かる
日本では「肉まんじゅう」を略して「肉まん」などと言うけど
中国の「饅頭」は中に餡が入っておらず
いわば蒸しパン
中国の北部で主食として食べられてきた
読み方は「マントウ」
餡が入っているものは「包子」
だから
「スヰートポーヅ」の「ポーヅ」の部分は
すぐに「包子のことだな」と分かるのだけど
「スヰート」の部分は
「はて? “ Sweet ”? 何で英語でしかも『甘い』?」
程度にしか思っていなかった。
「アンソロジー 餃子」によると「スヰート」は
英語じゃなくて中国語
「是味多」
「スヰートポーヅ」とは「是味多包子」で
「味がいっぱいある包子ですよ」
てな感じかな
もともとは大連でやっていた店を
昭和30年(1965年)になり神保町で再開したそうで
「是味多」の部分の大連あたりでの発音をもう少し正確に書けば
「スーウェイドゥオ」てな具合です