1917年
四川省省・汶川県
米国人シドニー・ギャンブル(1890-1968年)撮影
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汶川県は四川省省都の成都市から北西に100キロほど離れた場所にある
四川盆地を取り囲む山間部で
川の両岸には高山が迫っている
肩に担いだ天秤棒の前後に荷物を振り分けて運ぶ男性を撮影した写真を見ると
断崖の中腹に作られた道であることが分かる
岩に穴を穿って通路にしたのは
迂回できない地形だったからだ
撮影現場の汶川県は
2008年5月12日の四川大地震で
最も激しく揺れた場所だった
そのため
この道や「岩のゲート」も残っていない可能性がかなり高い
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ギャンブルはまだ10代だった1908年に両親と共に中国旅行をした
その後、1917年から1932年にかけて
キリスト教団体の幹部として中国に3回行き
長期滞在をして中国社会や家庭を調査した