ふと思ったこと | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

・夜行列車自体が時代にあわないというより、売り方が時代に合わないだけだと思う。
マルスって便利に見えるし、新幹線やL特急で次から次に来る電車にパッと乗るにはいいシステムだけど、一日一往復の夜行を全国でマルスで売ると、一か月前10時にヨーイドン!で窓口に並んで買える人だけばかりに指定券がいきわたるので、結局実用的なダイヤを組んでも暇人や趣味人しか切符が買えない→移動手段として機能しなくなる→廃止に近くなるとなりかねなくて、おまけに一人で2席取ると運賃収入が下がるとか、転売屋が跋扈するとかいう問題がJRが夜行列車に力を抜く要因となっているのでは。

発売開始時間から早い者勝ちで席が売れていくのは飛行機やバスも同じだが、鉄道もせめて夜行の指定・寝台券は購入者個人の名を入れて転売や二席ができないようにすべき。ネット予約中心にすればいいが、夜行列車だけにシステムを造れないので乗車券は売らずにぷらっとこだまや東武夜行のように旅行商品として売るといいだろう。その際は快速扱いでなく特急・急行扱いにすれば売れ残りをマルスに流しても18きっぷで乗れない分増収が期待できる。

・近年は豪雨で不通になる地方路線が多くローカル鉄道に固執せず、バス代替も選択肢に入れろという人がいる。確かに鉄道とバスの利便性の差は縮まったと思うがやっぱり鉄路があるかがその地域の暗黙の裡に「格」が高いかどうかをみんな腹の中で口で言わずともども思っているんでは。

だって、豪雨にやられて線路が流されたとかしたら、ツイッター民とかまとめブログやNAVERが「どこそこの大雨で路線がマジ死亡!!」とかあおるんでしょ?線路は繋がらなくても代行輸送ができれば運送約款ではその路線は再び開通したとみなすし、廃線にしても代替バスがあればその地域の輸送手段はあるんだけどネットでは線路が流されたら「マジいったぁぁぁ!!!」「ちょwww脂肪フラグwww終了wwwマヂオワコンwww」とかかきたてて、けっきょく災害にやられて不便になった地域ってイメージだけがみんなの心に残る。そりゃ、非効率で高いコストでも地域の人は鉄路復旧を復興のシンボルとしてこだわるのは無理ないわな。(廃線でも昔は直営国鉄バスが代行していたが、国鉄改革による特定地方交通線廃止以降は民活の趣旨からも地元バス会社が代替バスを受託して通しの切符も作れずネットワーク崩壊となる。JR東のBRTとかはあくまでも代行輸送の延長で廃止届を出さない「仮復旧」だから鉄道と同じ賃率、連絡運輸で通しの切符を出せて時刻表の鉄道路線図にルートが乗り続けるだけである。)地域の移動は道路交通主体でも東京とかからの出張・観光の入り込みには影響が間違いなくあるし。ネットでの経路案内でもバスは不利な扱いだ。たとえば新幹線からの乗換であっても盛岡から弘前や宮古に行くのはヨーデル号や106急行バスに、新山口から萩に行くのははぎ号が、広島から浜田へは高速バスが一般的だが、会社とかのPCに入ってる出張前に使う乗換案内ソフトではそれぞれ花輪線や山田線、山口線や山陰本線経由の旅程を案内するのだから。