そもそも「みもろ」や「みむろ」の語源は

何なのか?!

 

「みもろ」は「もろみ」に似ているので
お酒と関りがあるのでは?という

私見は置いておいて、

一般的には「天もる(あもる)」

つまり、天から神が降臨する、の意のようだ。

 

あも・る 【天降る】

①天上から地上にくだる。あまくだる。

出典万葉集 四四六五

「高千穂の岳(たけ)にあもりし」

[訳] 高千穂の岳にあまくだった。

②(天皇が)お出かけになる。行幸する。

出典万葉集 一九九

「行宮(かりみや)にあもりいまして」

[訳] 仮の宮殿にお出かけになられて。

◆「あまおる」の変化した語。

 

つまり、神が降臨される山を
みもろ山という。結界をめぐらせば

神籬(ひもろぎ)だ。

 

一方「みむろ」は文字のごとく

「室」がある。神が降臨するのみならず

神体が滞在する「室」がある、

または古墳であったりするのである。

 

「もろ」から「むろ」へ変化した

理由は定かではない。

しかし、神が降臨したとされた場所で

継続的に神事が行われたとすれば

そこは人が群れ交わる場=「むろ」

となっていったかもしれない。

 

三輪山、龍田山に限らず

日本全国に「みもろ(転じてもろ)」、

「みむろ」と名のある山は多々ある。

それらを訪れ調査された方の手記があるので

ご興味のある方はどうぞ↓

この方の調査によれば、29箇所。

日本の神山・ミモロ山を歩く - 神山記 (fc2.com)

つづく