先日『呪詛を受信しました』(上田春雨)を読んだ。
ホラーのようなタイトルだけど(?)、残酷な場面もあるので気を付けて。
あらすじは公式サイトから引用。
北海道のとある町で暮らす女子高生の湊。
彼女は継母と険悪な関係で、早く自立するためにパパ活をしている。
ある日、湊の友人・飛鳥のスマートフォンに、事故死した中学時代の友人・美保から「死ね」というメッセージが届く。
それから間もなくして凄惨な出来事が起こり……。
湊の周囲で連鎖する死の真相とは?
思春期の残酷な同調圧力と心の闇が描かれた、第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。
パパ活をしている女子高生が主人公……なんだか珍しい。
もちろん、彼女には彼女なりの理由がある。
そんな彼女の周りで次々と起きる友人たちの死。
いじめとか、SNSでの誹謗中傷とか、パパ活とか、スクールカースト的なものとか。
そして、家庭内での不和。
読んでいる間、ずっと嫌な気持ちに。
……しまった、これイヤミスでは(遅
気付いたのはいいけど、途中でやめられないよ!
なんとなく、ラストに向かう流れのようなものは予想できる。
そして、予想を大きく裏切ることもなく。
何とも言えない後味の悪さ。
これがイヤミスなのか(遠い目
ちなみに、本書の解説では「孤高のダークヒロインが活躍するイヤミス系ハードボイルドの快作」と書かれていた。
え、ダークヒロインだったのか!
そして、ハードボイルドだったのか!
タイトルから勝手にホラーだと思って読み始めていた私は、かなり離れたところに連れていかれた気がした。
確かに、言われてみれば、「孤高のダークヒロイン」だった気がしないこともないし「イヤミス系」だし「ハードボイルド」な部分もあった。
言葉って大切。