【本】『むすぶと本。七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ』を読んで『神曲』を読むか迷う | ミステリな日常。

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 たまに勝手にイントロクイズをしているが(鼻歌で)、高津くんから

「きさらのイントロクイズって、古い歌が多いよね」と、さりげなく失礼な発言をされた。

 気づかれてた!

 普段はあまりテレビを見ないし、追いかけているアーティストがいるわけでもない。

 でも、原因は高津くんがアニメでも、ドラマでも、主題歌を飛ばすからだ。

 どこで、新曲を覚えろと。

 

 さて、先日『むすぶと本。七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ』(野村美月)を読んだ。

 なんとも不思議なタイトル。

 主人公は図書室登校をする中学生の少女、清良。

 ある日、図書室で本の声を聞くことができるという少年、むすぶと出会う。

 この中学には、辺獄(リンボ)と呼ばれる裏サイトがあり、そこにダンテと名乗る人物がいろいろと書き込んでいるらしい。

 そして図書室に、七つの大罪に関わる悩みを持った少女たちがやってくる。

 このそれぞれの少女たちの悩みを描いた連作短編集。

 けれど、最後まで読むと、すべてが、つながる。

 これ、もしかして長編じゃないの?

「『神曲』を読んだことなかったんだけど、面白かったよ」と、高津くんに報告。

「へー」と、いつもの高津くん。

「まあ、『神曲』は知らなくても、七つの大罪はモチーフにされやすいから知っているんだけどね」

「うん」

「まさかのオチにやられたよ」

「そうなんだ?」

「思わず読み返したもの」

「へー」

「でも、むすぶが、本の声を聞くことができるという謎の設定が謎のままだったんだけどね」

「それって、まさか」

「うん。調べてみたら「むすぶと本。」っていうシリーズがあって、その中の一冊みたい」

 そう言えば、タイトルに「むすぶと本。」って書いてあったね(遅