子どもの好き嫌いをなくしたいとか、食べ物を大切にしてほしいという思いで、こんなこと言っていませんか?
子どもって好き嫌いを言ったり、ご飯を残したりすることもあるでしょう?
そんなときに、テレビの特集なんかで貧しい国の子供達の映像が流れたりすると、
「ほら、世界にはご飯が食べたくても食べられない子供もいるんだよ。
ご飯も満足に食べられなくてかわいそうでしょう。
あなたはお腹いっぱい食べられるのだから、好き嫌いせずに食べないとバチがあたるよ!」と。
言いたいことはわかるのです。
また、本人が自ら「私は食べられるものがあるのだから、大切にいただこう。」
と思うのなら別です。
が…。
貧しい国の子供がいることと、食べ物を粗末にしてはいけないことと、一体何が関係あるのでしょう。
裕福とか、貧しいとか関係なく純粋に「食べ物を粗末にすること」は悪いことなのです。
この言い分だと、屁理屈ですが、栄養失調で亡くなる子供がいなくなり、世の中に自分より恵まれた子供ばかりになれば、食べ物を粗末にしても良いことになってしまいます。
そもそも、貧しい子供を見て「ほら、あなたはあの子供たちよりもずっと恵まれているでしょ。」
というのもどうなのか。
それよりも、農業体験や漁業体験、一緒に料理を作るなどすることで、当たり前に目の前にある食事が、いまここに配膳されるまでにどんな過程があったのか。
そこにいる人々の想いがどんなものなのかを体験した方が食べ物を大切にしたり、嫌いなものも、「一口だけ食べてみようかな…。」
なんて思うのではないでしょうか。
きさきでした。
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