山陰文具旅 ~鳥取編~
毎年9月お彼岸週末は、
夫婦で島根県松江市(奥様の本籍地)に出掛けます。
今年は、訳あって鳥取経由となりました。
それは鳥取駅前にある
カスタムメイド万年筆で有名な“万年筆博士”さんで
自身の万年筆制作をお願いする為でした。
仕事柄、既製品の万年筆は国産、舶来品を含め
シーン毎に日々使用しておりますが、
“万年筆博士”の万年筆を所持することは
かねてからの念願でした。
また、『良き売り手は、良き買い手である』と
常日頃より思っており、店頭で(夫婦二人が)
接客~商談を体験することは、
今後の賞文堂での仕事にもプラスになる筈 ! と
感じていました。
タップリ一時間の問診。幾度と繰り返される試筆。
それらが専用カルテに記載され少しずつカタチが
出来上がっていきます。
自分でも気付かなかったクセや嗜好が明らかになり、
本当に心地よい接客でした。
材質、ペン先、形状、付属品等全てが
私だけの仕様となります。
商談後、珈琲を頂戴し雑談を交わす中、
社長さんが昭和33年 鳥取西高校時代に
甲子園で柳井高と対戦した際の思い出話等で
心の距離感もより近くなりました。
本当に良いお買い物をさせて頂きました。
因みに、手元に届くのは2020年1月末。
実に17ケ月待でございます。
いろんな意味で余韻に浸りながら、
世界で1本、自分だけの万年筆を使う日のことを想像し、
明日への活力となっております。
また たとえ小さくとも、
地域にとって、
唯一無二の存在である“人”や“お店”になりたい・・・と
強く感じた今年の山陰文具旅でした。