あんちゃん観劇記録と心の記憶7 | kis-my-diary 北山宏光くん応援ブログ

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ー父と息子と、居酒屋天狗ー





ダイニングテーブルが、居酒屋、天狗になっています。




 

父がスマートフォンの画面を熱心に見ている。



 

斜め掛けのバッグを掛けた凌。

扉を開けて父の存在確認すると、物凄く嬉しそうな表情を見せる凌。




ニコッと笑いながら。

凌:「おまたせ。何見てるの?」

 

 

父:「おお!今な、あんちゃんの動画見てた。でも全然聞こえないんだよ。」

 


凌:「そりゃそうだよ。こんな騒がしいところじゃ」

 


父:「でもボリューム最大だぜ?」

 

 


凌:「大丈夫?通信料。」

 


父:「通信料?」

 


凌:「ちゃんとパケホーダイにしてる?」

 


父:「パケホーダイ?!」

 


凌:「データープランとか」



父:「データープラン??」

 


凌:「なーんもわかってないんだね。」

クスッと笑う凌。゚(゚´Д`゚)゚。






この時の凌ちゃんの表情がなんとも穏やかで。

何も知らない父を仕方ねーなって顔で見てて。

父と息子だけの、父と息子にしか作れない時間が流れてた。




 

父:「そりゃわかんねーな。いつも携帯屋の店員に任せてるから」

 


凌:「動画とか見てると結構かかるよ。パケホーダイにしておかないと。」

 


まだ見ている父。

 

 

凌:「とりあえず、切れば?」

 


 

父:「あともうちょっとだ。ビールでいいか?」

 


頷く凌。

ビールをコップに注ぐ父。(画面を見ながら)

それを嬉しそうに見つめる息子。

 


乾杯しようと、待機する凌。

が、しかし。父は動画に夢中でグラスを傾け乾杯を期待する凌をスルー。


。゚(゚´Д`゚)゚。



でも凌は父を見てまたクスッと笑って、ビールを飲む。

すごく、大切に、味わって。

とっても美味しそうに。



 

凌:「この間さ、24年ぶりって言ったけど本当は22年ぶりだもんね。」



凌:「俺たちはさ。」

ここ、特別な言い方がして、胸がキュッとなる。

少し溜めながら言ってた。



父:「そうだったっけか?」

 


凌:「え?!覚えてないの・・・?」

 


父:「いや、覚えてるよ?」



凌:「先生と行ったじゃん?父さんの職場に!」

 


父:「あー。そんなこともあったな。」

 




凌の表情が一気に曇る。

完全に覚えていない様子の父。




父:「じゃあ、22年ぶりの再会に乾杯だ、乾杯!」

 


一方的に乾杯をされその場をやり過ごした父。

グラスを持ったまま固まる凌。

 



父:「お、エンドロールだ・・・」

 

 


22年前のことを忘れていた父。

ものすごく、悲しくて、絶望の表情。

 



このシーンの凌の顔が、今でも頭から離れません。゚(゚´Д`゚)゚。




 

 

 

次は、

凌が主役の劇「おでんはじめて物語」の練習のシーン。