「静岡県」て単語がハッキリと登場すると しかもしっかり舞台になっていると

これほどテンションが上がってしまうとは

 

北条遥さんの 【リライト】【リビジョン

 

ちょうどマドモアゼル・愛先生の占星術講座 木星について 

ギリシャ神話のクロノスゼウスの戦いと その終わりについてのお話を聞いたばかりだったので

自分の終わりを危惧したクロノスがなぜ 神々や子供たちをたべつくしていったのか?

「時間」がどれほど暴虐な力を持っているのか?

現代のそれも学園モノSFとして再現してくれたみたいで 理解が深まったような気ができた

 

過去・現在・未来を 一本の川か円環として捉えてしまった場合

必ず繋がってなければならないと 理不尽な修正力が働いてしまう

その暴力がどこから発生しているのか 今作では定かになってはいない

もしかしたら宇宙とかエントロピーとかエネルギー総量の限界が ソレを引き起こしてるのかもしれない

大前提である「繋がってなければならない」を外しさえすれば 全て解決してしまうのに……ソレができない

あるいはもっと先鋭的に 過去も未来も存在しない・「今」が連続しているだけと

「時間」の観念そのものを全否定してみたら 「全てはただの妄想に過ぎない」との結末に到れる

 

ギリシャ神話においてゼウスは そんな全否定暴力で終わらせるのではなく

まずはクロノスの奥さんだったガイアの裏切り・入れ知恵で 自分ではなく大岩を騙して飲み込ませた

それから兄弟姉妹を助け出した後 外なる神々をも味方に引き入れて勝利に至った

最強だった時間の大神も 裏切り・詐術・外敵の誘引には敗北せざるを得なかった

その有り得ない全てを一つにまとめ上げることができた ゼウスの善性にこそ敗北してしまった

時間の全否定は クロノスの父親であるウラノスの在り方だったのかもしれない

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