世界レベルの闘争と 島国のごっこ遊び

誰よりもずる賢く無敵だと思ったのに 猿山のボスでしかなかった

でも思い出せ いつだって敵は大人だった

奴らが上回っているの一つだけ 自分にまで嘘をつくことだけだ

 

松岡圭祐さんの 【高校事変Ⅹ

 

―――「素人と玄人の違いって?」

「自分本位に生きることだ」弥藤が言った。「他人のことなんか考えるな」

 

父に利用された娘。大人は何故自己実現のために、いつも子供を生け贄に捧げたがるのだろう。親の言い分は違う。子供のために自分の幸せを犠牲にしたくない。そう言ってまず我が身の不幸をかこつ。身勝手な大人はどこにでもいる。自分の子供だからこそ好きにできる、そんなふうに考えているのか。

 

―――「大人はなんでも人のせいにする。子供はそうじゃない、自分を責める」

「なに?」

「自分が悪いと思い込む。私もずっとそうだった」

「思考が正常に機能しなくなったか。無理もないな」

「でも子供は正しい。間違ってるのは、いつも人のせいにする大人。自分が悪くないと信じきってるから、対立しあう。喧嘩する、戦争になる、人を殺す」

―――「またごっこ遊びが始まったか。戦争を舐めるなといったはずだが」

「わかりやすく話してあげてるのにね」結衣は臆さなかった。「人殺しのプロなんて、馬鹿の極みじゃん。もうちょっとまともな女子高校生が、馬鹿の極みに正しい生き方を教えてやってる、なのになんできかないの」

「侮蔑して怒らせることに必死か? 意味もなくダダをこねる、まさに子供だ」

 

 

 

殺し屋・戦争のプロ

それらの単語は とても怖くて強くてでもカッコイイ感じを与えてくる

映画やフィクションが必死こいて塗り上げた偶像 

でも現実は馬鹿の極み 人間を辞めて甲殻類になってしまったモノたち

ボディーアーマー以上に硬く分厚い嘘の殻の中 いるはずのない「正しい人間」たる自分を誤魔化し続けてる

両親の嘘で人形にさせられ ついにはソレを受け入れた子供達の末路か……

犠牲者と言えなくはないけど 幾つもの選択の結果・成れ果てなのは確か

おそらく一度は抜け出せるチャンスがあったはずなのに 選ばなかった

もはや 生まれるべきではなかった乱暴者と言うしかない

 

ただ田代勇次は 戦争のプロにはなれなかった

才能は大いにあったはずなのに 田舎者から抜け出せなかった

日本はテロリスト達にとって アマチュアリーグだった

本場は中東・アフガニスタン 911のおかげで戦争市場もそこに集中してる

世界レベルに触れ続けていなければ 才能あってもただの犯罪者で終わってしまう

 

だとすると次は ウクライナこそがテロリスト達の苗床になるのかもしれない

世界中の傭兵たちがウクライナに加勢してるのは 業界トップを目指すには仕方がないとの習性ゆえか

長引きつづければそれだけ 危険極まりない戦争のプロが生み出される……

後の世代に禍根を残さないためにも ハッキリとした終結宣言がなされるはず

8月15日にそれが起きたら…… なにか宿命めいたものを感じてしまう

 

 

 ◆   追記(23/8/10)   ◆

リアルグローバルな人間は レ●プ殺人鬼―――

 

「グローバル」て言葉は 知的でカッコ良くて金持ちなイメージがあって

第一線で働いているエリート てな特別な感じがしてた

でも現実に彼らがやってきた大半は ハゲタカやら密貿易やら海賊行為でしかなかった

カネと快楽と自分しか無い…… そんな彼らに「高潔さ」など万に一つもありえない

プロフェッショナルとは道を突き詰めること といっても禁欲的でも道徳的でもない

元から高かったレ●プ・殺人衝動を 極限まで高めていった・絶賛される環境だった……

 

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