独りでいることが
独りで、こうしていることが
当たり前と思っていることが
慣れていると思っていることが
そう、思い込みたいと思っていることが
いつも、体の体温で
いつも、目にしている所で
孤独であることは、分かっていることなのです。
心で感じて、脳で理解していることも
今の自分には、痛いほどわかっていること
なのに、この広さと空気は一体何だろうと
孤独なあなたは思うのです。
自分の吐く息が白くなって、この部屋の空間
に流れる空気にのって、自分の目の前を静か
に通り過ぎていくのです。
生き物のように流れていく白いものを、掴もう
とするのですが、何から逃れようとしている
のか、手からすり抜けていくのです。
手を広げても、そこには何もないのです。
音もないのかと、両手で軽くたたくと、
かすかな音がするのです。
その音を、もう一度確認したくて、さっき
より、強めに叩くと部屋の中が、
やまびこのように
反響するのです。
それが面白くて、周囲の迷惑も考えずに
続けるのです。
それが飽きてきて、やめるとそこには静寂
しかないのです。
夢中になっていたのでしょうか、やめた
とたんに、この部屋の広さと空気の冷たさを
感じていたのです。
どこにも、逃げ出すところはないのです。
この場所が、あなたの居場所なのだから。
妄想が始まりかけたのかもしれません。
一日の終わりのあなたの儀式
なのかもしれません。
それは、あなた自身の心の儀式
なのかもしれません。
そう孤独感は、あなたに言っているのかも
しれません。
登録無料です↓
無料です↓