年末が近づくにつれて、脂肪吸引の相談が増えてきました。
キルシェクリニックといえば太ももとお顔のイメージが強いからでしょうか、相談のかなりの割合は太ももとお顔なのですが、今回はその中でお顔の脂肪吸引のお話です。
お顔の相談の中で、最近だと80%くらいの患者さんが話される「ジョールファット」。
当院では以前から、
・そんな脂肪は医学的に存在しないこと
・今までの施術を分割しただけで、要は施術費用を1.5倍にするための商売的な名称なこと
・そういう商売的側面の強いクリニックは信用してはいけないこと
について情報発信してきました。
当院でも、
「ジョールファット取れますよ！費用は追加で30万円ですが、今日決めてくれるなら20万円で良いですよ！」
と今の流れに乗っかってしまえば楽に儲けられるのですが、医療従事者としてのプライドというか良心が痛んで私にはできません。
不器用と同業者から笑われても、施術費用は全員同一のワンプライス、医学的に嘘をつくのは嫌ですし、必要のないものは勧めないという開院当初からのルールは変えません。全ては患者さんのためだと思って頑張ります。
さてここからが今日の本題です。
ジョールファットはとあるクリニックが数年前に言いはじめた施術ですので、それこそ5年前には存在しなかった施術と言っても良いと思います。
では、皆さんに質問があります。
ジョールファットの施術を行っていなかった5年以上前の各クリニックの症例写真たちと、ジョールファットを行いだした同じクリニックの最近の症例写真を比較して、果たして大きな違いがあるでしょうか？
皆さんが気になっているクリニックでジョールファットを行なっている場合、ジョールファットの施術の有無で症例写真に大きく違いが出ているのでしょうか？
もしその違いが明確なのであれば確かにジョールファットの施術に意味があるのかもしれませんが、少なくとも私には見つけることができませんでした。
上手な先生は5年前からジョールファットの施術なしでも大きく綺麗に変化している症例（写真）がたくさんありましたし、それは今の水準で見てもじゅうぶん素晴らしい変化だったと思います。
つまり、「ジョールファットを切除することで得られる明確な変化」というものがどこにも存在していないのです。
参考までに当院の7-8年前の症例写真です。
最近の他院も含めた症例写真と比較していただいても、全く遜色ないかむしろ大きくて綺麗な変化をしていると思います。
こういったことを書いていると、新しいものについていけないだけという批判をいただくことも少なくないのですが、それはちょっと違います。
10年ちょっと前にバッカルファットの施術がメジャーになった時、それ以前の脂肪吸引だけの症例写真とバッカルファットを追加した症例写真では、その変化にかなり大きな差がありました。
そのくらいバッカルファットには施術としてのインパクトがあり、私も施術がスタートしたとほぼ同時に技術習得をしました。新しいものが何でもダメだと思っているわけではなく、怪しいものに対しては慎重という姿勢なだけです。
（バッカルはバッカルで、取りすぎ、取る部位間違い、取り残しなどの別な問題がありますが、それはまた別な機会にお話しします。基本的には適応を選べば良い施術なのは間違いありません。）
美容外科の施術についてはエビデンスや定石がないものも多いですし、特に脂肪吸引を中心とした施術については何が正解なのかというのが明確ではありません。当院では40代の若返り施術として脂肪吸引は有効な手段と言っていますが、40代に脂肪吸引を勧めるクリニックは信用しちゃダメと情報発信している先生もいらっしゃいます。
だからこそ何が正解かを正しく判断することはとても難しいですし、最終的にはどの先生の話を信用するのかということになる訳ですが、少なくとも「存在しないもの」について医学のプロである医師が患者さんに対して嘘をついているわけですので全く問題の質が異なると感じています。
もう一度繰り返しますが、ジョールファットというものは医学的に存在せず、それはバッカルファットの一部とホホの脂肪吸引の一部を分離させて施術費用を1.5倍にしているだけです。
厳しい言い方になりますが、そもそもジョールファットに手を出しているクリニックの多くは商売しか考えておらず、脂肪吸引の技術が高くないクリニックである場合が多いので注意が必要です。有りもしないジョールファットを探してもらうためにクリニックを選ぶことは、必要のない高い費用をボッタクられるために、技術力の低いクリニックを探していると言い換えても過言ではないのかもしれません。その点には注意が必要だと思います。
情報が簡単に手に入り、その収集方法に規則性が分かりやすい美容外科の世界では、患者さんへの情報操作が比較的簡単です。だからこそ、これだけジョールファットに踊らされている方が多いとも言えます。
情報を正しく判断するためにも、上に書いた「5年以上前のジョールファットを取っていない症例写真と最近のジョールファットを取った症例写真の比較」をしてみてください。おそらくその違いを見つけることはできないと思います。
キルシェクリニックでは、
・他院でジョールファットと呼ばれる部位の施術も行っています。
・それらはホホの脂肪吸引とバッカルファット切除を行うことでカバーできます。
・ジョールファット単体で追加の費用はいただきません。
というスタンスで施術を行っています。
ジョールファットを盲目的に信じている方には当院の想いが届かないかもしれませんが、少しでもその存在を疑っている方には相談の際に安心していただけるような説明を時間をかけて行っています。正しい医学的な情報を広めていきたい、それが私の願いです。
ちなみにお顔の脂肪吸引はダウンタイムも軽めなことが多く、普通の週末でチャレンジする方も多いですので、お気軽にご相談いただければと思います！
2023年10月の休診日
1（日）・6（金）・11（水）・14（土）・16（月）・20（金）・24（火）・28（土）・29（日）
2023年11月の休診日
2（木）・6（月）・7（火）・12（日）・17（金）・18（土）・22（水）・26（日）・30（木）
2023年12月の休診日
1（金）・5（火）・9（土）・10（日）・14（木）・18（月）・22（金）・26（火）
2024年1月頭の休診日
1（月）・2（火）・3（水）
メールでのお問い合わせは
info@kirsche.tokyo
（クリニック運営全般）
または
kirsche.mekata@gmail.com
（院長直通医療相談）
まで！
※業者からのメールは内容を問わず一切の送付を拒否します。当方の明確な受け取り拒否の姿勢を無視した業者からのメールが届いた際には、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律に基づき対応させていただきますのでご承知おきください。
お問い合わせフォームもございます。
コチラからどうぞ！
107-0052
東京都港区赤坂2-17-58
赤坂福住ビル3階
キルシェクリニック
03-6459-1661
予約用公式LINE「＠226dhmtp」
診察時間：10時から19時（受付は18時まで）
休診日：不定休
予約はLINEのみの対応となります。
電話には対応しておりませんので、ご了承ください。
キルシェクリニックといえば太ももとお顔のイメージが強いからでしょうか、相談のかなりの割合は太ももとお顔なのですが、今回はその中でお顔の脂肪吸引のお話です。
お顔の相談の中で、最近だと80%くらいの患者さんが話される「ジョールファット」。
当院では以前から、
・そんな脂肪は医学的に存在しないこと
・今までの施術を分割しただけで、要は施術費用を1.5倍にするための商売的な名称なこと
・そういう商売的側面の強いクリニックは信用してはいけないこと
について情報発信してきました。
当院でも、
「ジョールファット取れますよ！費用は追加で30万円ですが、今日決めてくれるなら20万円で良いですよ！」
と今の流れに乗っかってしまえば楽に儲けられるのですが、医療従事者としてのプライドというか良心が痛んで私にはできません。
不器用と同業者から笑われても、施術費用は全員同一のワンプライス、医学的に嘘をつくのは嫌ですし、必要のないものは勧めないという開院当初からのルールは変えません。全ては患者さんのためだと思って頑張ります。
さてここからが今日の本題です。
ジョールファットはとあるクリニックが数年前に言いはじめた施術ですので、それこそ5年前には存在しなかった施術と言っても良いと思います。
では、皆さんに質問があります。
ジョールファットの施術を行っていなかった5年以上前の各クリニックの症例写真たちと、ジョールファットを行いだした同じクリニックの最近の症例写真を比較して、果たして大きな違いがあるでしょうか？
皆さんが気になっているクリニックでジョールファットを行なっている場合、ジョールファットの施術の有無で症例写真に大きく違いが出ているのでしょうか？
もしその違いが明確なのであれば確かにジョールファットの施術に意味があるのかもしれませんが、少なくとも私には見つけることができませんでした。
上手な先生は5年前からジョールファットの施術なしでも大きく綺麗に変化している症例（写真）がたくさんありましたし、それは今の水準で見てもじゅうぶん素晴らしい変化だったと思います。
つまり、「ジョールファットを切除することで得られる明確な変化」というものがどこにも存在していないのです。
参考までに当院の7-8年前の症例写真です。
最近の他院も含めた症例写真と比較していただいても、全く遜色ないかむしろ大きくて綺麗な変化をしていると思います。
こういったことを書いていると、新しいものについていけないだけという批判をいただくことも少なくないのですが、それはちょっと違います。
10年ちょっと前にバッカルファットの施術がメジャーになった時、それ以前の脂肪吸引だけの症例写真とバッカルファットを追加した症例写真では、その変化にかなり大きな差がありました。
そのくらいバッカルファットには施術としてのインパクトがあり、私も施術がスタートしたとほぼ同時に技術習得をしました。新しいものが何でもダメだと思っているわけではなく、怪しいものに対しては慎重という姿勢なだけです。
（バッカルはバッカルで、取りすぎ、取る部位間違い、取り残しなどの別な問題がありますが、それはまた別な機会にお話しします。基本的には適応を選べば良い施術なのは間違いありません。）
美容外科の施術についてはエビデンスや定石がないものも多いですし、特に脂肪吸引を中心とした施術については何が正解なのかというのが明確ではありません。当院では40代の若返り施術として脂肪吸引は有効な手段と言っていますが、40代に脂肪吸引を勧めるクリニックは信用しちゃダメと情報発信している先生もいらっしゃいます。
だからこそ何が正解かを正しく判断することはとても難しいですし、最終的にはどの先生の話を信用するのかということになる訳ですが、少なくとも「存在しないもの」について医学のプロである医師が患者さんに対して嘘をついているわけですので全く問題の質が異なると感じています。
もう一度繰り返しますが、ジョールファットというものは医学的に存在せず、それはバッカルファットの一部とホホの脂肪吸引の一部を分離させて施術費用を1.5倍にしているだけです。
厳しい言い方になりますが、そもそもジョールファットに手を出しているクリニックの多くは商売しか考えておらず、脂肪吸引の技術が高くないクリニックである場合が多いので注意が必要です。有りもしないジョールファットを探してもらうためにクリニックを選ぶことは、必要のない高い費用をボッタクられるために、技術力の低いクリニックを探していると言い換えても過言ではないのかもしれません。その点には注意が必要だと思います。
情報が簡単に手に入り、その収集方法に規則性が分かりやすい美容外科の世界では、患者さんへの情報操作が比較的簡単です。だからこそ、これだけジョールファットに踊らされている方が多いとも言えます。
情報を正しく判断するためにも、上に書いた「5年以上前のジョールファットを取っていない症例写真と最近のジョールファットを取った症例写真の比較」をしてみてください。おそらくその違いを見つけることはできないと思います。
キルシェクリニックでは、
・他院でジョールファットと呼ばれる部位の施術も行っています。
・それらはホホの脂肪吸引とバッカルファット切除を行うことでカバーできます。
・ジョールファット単体で追加の費用はいただきません。
というスタンスで施術を行っています。
ジョールファットを盲目的に信じている方には当院の想いが届かないかもしれませんが、少しでもその存在を疑っている方には相談の際に安心していただけるような説明を時間をかけて行っています。正しい医学的な情報を広めていきたい、それが私の願いです。
ちなみにお顔の脂肪吸引はダウンタイムも軽めなことが多く、普通の週末でチャレンジする方も多いですので、お気軽にご相談いただければと思います！
2023年10月の休診日
1（日）・6（金）・11（水）・14（土）・16（月）・20（金）・24（火）・28（土）・29（日）
2023年11月の休診日
2（木）・6（月）・7（火）・12（日）・17（金）・18（土）・22（水）・26（日）・30（木）
2023年12月の休診日
1（金）・5（火）・9（土）・10（日）・14（木）・18（月）・22（金）・26（火）
2024年1月頭の休診日
1（月）・2（火）・3（水）
メールでのお問い合わせは
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※業者からのメールは内容を問わず一切の送付を拒否します。当方の明確な受け取り拒否の姿勢を無視した業者からのメールが届いた際には、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律に基づき対応させていただきますのでご承知おきください。
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