(パーク*ライフ)と(Flowers)の二作が収められている。
パークライフの方は、
日比谷公園の決まったベンチで過ごす、仕事の合間の
時間が好きな主人公の話。
まだ、(草食系男子)と言う言葉が無かった頃の作品。
淡々と、過ぎて行く日常を描いているが、、、
あまり、深く人と関わる事が好きではない主人公。
特に、親しい友も無く、欲しいとも思わず、
休日には、一人でのんびりするのが好き。
公園の、ベンチから見ている景色も
淡々と描かれているが、、、微妙に変化して行く。
数少ない登場人物との、ここでも、微妙な
距離感。
とにかく、淡々と、、、淡々と、、、、
こういう若者達が、増えているって事なんだろうな?!
と、思う。(草食系)
私達が社会人になった頃とは、
明らかに、違う。
右肩下がりの社会で、難なく生き抜く方法、、、。
深く、人とつきあわない、、、
淡々と、何となく、我が道を行く、、、。
読んだ後、いろいろな事を考えさせられました。
もう一方の(Flowers)
こちらは、深過ぎる付き合いの中に或る
落とし穴、、、みたいな、
ちょっと怖い、かなり怖い、
あり得ないけど、あるような
ドキドキの展開!
2本仕立ての意味をきちんと、
メッセージとして、読み手に届けて
いるんだなと、納得した作品でした。