「こどく」と言えば、「孤独」を思い浮かべるでしょう。
しかし、ここでいう「こどく」は「蠱毒」である。
何となく聞いたことあるかと。
以前、佐々木蔵之介主演の「陰陽師」ドラマに出てきたキーワード。
「蠱毒」であっても、表と裏の意味を感じさせられた内容だった。
「蠱毒」は、昔の中国の術師が利用していたもの。
千匹の虫を坪に入れておいて、共食いにさせ、残ったのが最強となると言われ…。
かなりグロテスク…(・・;)
それに例えた内容。
この「陰陽師」の中では「蠱毒」であっても、2つのストーリーがある。
陽と陰。
戦死した?平将門を術で甦らせ、家族を食べることで最強にしようとした術師。
けれど、最後は平将門は人間性を取り戻し、あの世へ戻っていった。
もう一方は、とても印象的だったのを覚えている。
殿や家来が気味悪がるような虫さえも、「かわいい」と愛するお転婆姫をどうにかしたく、殿がある陰陽師(竹中直人)に依頼し、その「蠱毒」を勧め、それを見たら嫌いになるかもと提案したが…効かなかった!😂
そのお転婆姫は超気味悪いくらい、ドでかくなった黒虫を「くろ」と名付け、可愛がっていた。
だが、お転婆姫が愛情をかけ可愛がった、その虫がいよいよ大きなサナギになり、大きな成虫になろうとしていた時に…
夜空の下で、月光に負けないくらい、眩く美しい蝶🦋へと変貌した。
それを見ていた、お転婆姫は「まぁ、きれい…!」と。
私も「すごい…!」と思ったくらい。
そんな様子を見ていた清明陰陽師(佐々木蔵之介)がこう言った。
「『蠱毒』は『蠱毒』でも、誰に育てられるかによって生まれてくるものが違ってくる」
と。
2年くらい前のものなのに、よく台詞覚えてんなぁ笑。
それくらい印象深かったということか。
ストーリー的にはちょっと違うが、どんなものでもどんなふうに手をかけるかによって善きものにも悪きものにもなるっていうということは、現代でも同じことがいえるでしょうな。。
『人は悪にでも善にでもなる』
そんな意味を考えさせられた「陰陽師」の“蠱毒”でした