昨日の床屋へ出掛けたあとには

続きがあった。



少し動くとすぐに息が上がってしまう

近頃のじいちゃん。

この日も床屋に行くか迷うところだったけど、

なんとか行けそうなタイミングで

行くことに決めた。

この日を逃すと、あとは通院だったり

他の優先事項があるので

いつになるかわからなかった。

それもあって、行けるなら行っときたい。

そんな状況だった。



無事に床屋さんで散髪を済ませ、

他で用事を終えたうちの家族に

車で拾ってもらった。

私の夫が運転し、

後部座席には私の娘と息子

つまりじいちゃんの孫たちが乗っていた。


じいちゃんは車に乗り込むと

「おぅ、どこに居たんだー?」

などと話をしたかと思うと

すぐにこう言った。

「どこかお茶でも寄らないか?」

…!?

え。え?ええー??いま何てびっくり



この台詞、以前のじいちゃんは

よく言っていた。

孫と出掛けると必ずと言っていいほど。

しかし、どうなのよ。

やっとの思いで床屋には来たけれど、

余裕などないはず。

最近の傾向から言ったら

一刻も早く家に帰りたいと

言いそうな場面だった。



それが、孫と一緒に車に乗るという

このシチュエーションに

条件反射のように出たひと言。

「お茶に寄ろう」

これはチャンスだ!

めっきり食が細くなってしまった

じいちゃんのカロリー摂取チャーンス!!


「いいけど、体調は大丈夫なの?

大丈夫なら通り道のデニーズはどう?」

「おぉ、どこでも良いよ。任せる。」


そして、めでたくデニーズに寄ることができた。

確かに食べ進めると少し苦しそうな

場面もあったけど、

孫がいるとがんばれるようだった。

パンケーキにアイスクリームが

乗ったものを注文し、7割ほど食べた。



こう調子が悪くては

一人暮らしをさせておくのも心配だし、

孫と一緒なら喜ぶかなー?と思って

「せめて昼だけでもうちに来る?」と

時々聞いてみるのだけど、断られてしまう。

「いーや、いやいやそれは嫌だよ」

だそうな。


自宅の方が落ち着けて良いと。

娘の家で長時間過ごすとか、

ましてや泊まるなどもってのほかのようだ。

そうは言ってもなぁ。

ならばこっちが孫を連れて泊まりに行くか。

でも、片付けないとな。

とてもじゃないけど泊まれる部屋がない。

問題は山積だ。