コミュニケーションスキルを身に着けようと思った場合、繰り返し読み大事なところは自分の頭で事例を当てはめて考えてみることが必要ではないのでしょうか。

 特に、加藤諦三氏の「あなたを傷つける人」については、言葉は平易に書かれており読みやすいのですが、いざ加藤氏が書籍で述べていることを習慣化して実践できるレベルにしようと思った場合、意識的に読み込むことが必要です。

 

 例えば、「過払い金で困っている方、法律事務所へご相談ください。」とホームページに記載されている場合どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか。

 私の場合…

 法律事務所だから、過払い金を全額は取り戻してもらえるよう弁護士が頑張ってくれるだろう。

 法律事務所だから、弁護士が丁寧に話を聞いてくれて、悩みに寄り添ってくれるだろう。

 法律事務所だから、正義をもってサラ金会社と戦ってくれるだろう。

 といったイメージが浮かびます。

 ところが、積極的に宣伝している事務所は集客方法や事件処理方法を巡り問題視されています。

 

 神経症者は言葉に弱い。極端に言えば、相手が「あなたを愛してます」と言うと、相手は自分を「愛している」と思ってしまう。相手が「私はこんなに親切な人間です」と言うと、相手を「親切な人」と思ってしまう。相手の態度や行動や顔を見ていない。相手が実際に何をしたかを見ていない。

 (▼神経症者は言葉にとらわれるあまり行動をみない から引用)