最も大事なのは、誰が言っているのかということです。表面的な言葉に惑わされず見えないところで何をしているのか、行動をすることが大事です。

 また、きずな喪失症候群の人は「思っている。」と「している。」を混同する傾向があります。

 クレヨンしんちゃんの「そこをなんとか買って欲しいゾ」は、きずな喪失症候群の持っている特徴をわかりやすくまとめています。

 

 

 加藤氏の言葉を引用すれば、「一番大切なことは『誰が』がそう言っているかということである。『誰が』売ろうとしているかということである。」

 

(「」の部分は加藤諦三氏 ずるい人に騙された時どう生きるか 怒りと悔しさの心理 第1章騙されやすい人のタイプ

 弱い人やさしい人が狙われる ◆何を言っているかより誰が言っているかが重要 から引用)

 

 風間くんは、「僕はいい子だから買ってもらえる」と自慢をしています。

 

一方、しんのすけは

「朝は、ちゃんと早起きしようと思ったり」

 

「幼稚園から帰ってきたら、脱いだお服を畳もうと思ったり」

 

「きらいなピーマンを食べようと思ったり」

しんのすけがひろしにピーマンをあげる様子です。

 

 

しんのすけは、「えっへん」といいマサオ君は「思ってるだけ」、風間くんは「全然いい子じゃないだろ」と突っ込まれます。

 

 きずな喪失症候群の人は、しんのすけのように「自分は悪くない」・「自分はこのように思っているのだからやっている」ととらえる傾向があります。

 

 

「きずな喪失症候群の人は、せっかくある人が築いた信頼関係を平気で壊してしまうような人である。私のところにもきずな喪失症候群の人から手紙がたくさんくる。そして『苦労している』と書いてある。しかし苦労はしていない。頭で苦労したと思っているだけで、人のことを責任もってしたことがない人たちである。」

(「」の部分は、加藤諦三氏 「あなたを傷つける人」の心理

第4章親しさは、時間と努力の積み重ねから生まれる ▼水をやっていないと花は咲かないから引用)

 

 

 ※この後の展開ですが、この話ではしんのすけが「きずな喪失症候群」であることをわかりやすく説明したものでした。

 

 しんのすけは、「風間さん、ボーさま、マサオ君、どうかみなさまのお力でかぁちゃんがこの(アクション仮面)のフィギュアを買ってもらえるよう説得していただけませんでしょうか。」とお願いをします。

(風間くんは「かざまさんって」、ボーちゃんは「ボーさまって」、マサオ君は「なんでぼくだけ普通呼び?」と言っていました。)

 3人とも「えーっ」って頼むことに難色を示しています。

 しんのすけは、マサオ君にみさえへ説得するよう促している場面です。