私自身、常々〆切に追われている身です…💦
占い師として物書きとして、毎週、毎月の占い、雑誌の記事、企画の提出、本の原稿……次々にやってくる〆切をクリアしながらなんとかかんとか仕事をしているわけですが。
〆切当日の23時59分ギリギリに出すのと、その2〜3日前に出すのと、どちらがいいと思いますか?
実はこの答え。業界によって、くっきり分かれるのです。
わたしは「早めに出す派」です。
それは雑誌・本の業界で長く仕事をしてきたから。
(雑誌・本業界でもギリギリの方もいます)
今はWEBの仕事も多くなっていますが、雑誌もWEBも、原稿が出来れば完成ではないのです。そのあとイラスト、レイアウト、校正などなどいろいろな作業があります。
原稿を提出するのが少しでも早ければ、あとの作業に余裕ができます。本やサイト全体のクオリティを上げるためにも、できれば早めのほうがいいのです。
もちろん、一定のクオリティがあることが大前提です。
早く提出するために、内容がスカスカ、誤字脱字だらけでは、編集さんに迷惑をかけてしまって本末転倒です。
というわけで、一定レベルの原稿ができたならば、〆切前に提出するようにしてきました。
ところが。
広告業界の話を聞くと真逆なのです。
〆切直前まで、頭を絞って絞って絞って、ギリッギリまで良いものを作って出すことがマスト。
数日前に提出するなんて「なめてるのか」と思われてしまうのだそうです。
ギリギリに提出するのは「ここまでがんばりました」というアピールなのですね。
アピール力が大事な、広告業界らしいといえるかもしれません。
業界が違うと、対応も違ってくるのですよね。
他の業界、物作りや販売業界はどうなのでしょう。
まずは自分の業界、自分が提出する先のクライアントがどういう考え方なのかを確認することが必要かもしれません。
でも。
広告業界の話を聞いてからも、わたし自身は〆切よりも少しだけ早めに提出しています。
なぜなら、そのほうが次の仕事につながる確率が高いからです。
雑誌・本・WEBでは、たくさんの書き手がいますが、一定レベル以上の原稿を書ける人は実は少なく、書ける人のところに原稿依頼が集中します。逆に言えば常に、新しい書き手が求められているのです。当然ながら〆切をちゃんと守れる人です。
もちろん、〆切日の23時59分だって〆切を守ったことには変わりありません。
ところで、ライティングの新しい仕事が入るときは、原稿が間に合わなかった誰かのピンチヒッターであることが多いのです。
そこで、編集さんが頭に思い浮かべるのは、
「早く確実に書ける人」です。
以前に一定レベル以上の原稿を〆切前に早めに提出していた人に依頼が回ってくる確率が高いのです。
一定レベル以上の原稿を早めに提出するのと、23時59分まで粘りに粘ってものすごく良い原稿を書いて提出するのとでは、やっぱり早く出す方が、次の仕事につながりやすいのです。
〆切ギリギリでものすごくすばらしい原稿が書けるならば、こんなアドバイスもいらないかもしれませんが。
早く大量に原稿が書けるというのは、場合によっては内容が素晴らしいことよりも、重要だったりするのです。
ということで、今日もやや早めに設定した〆切に間に合うよう、がんばります。
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