ジオマンシーは簡単に占えて、すごく当たるし、道具がなくても手軽に占えて、現実的な結果を出してくれるので、日常の損得を占うのに適しています。

キャラクターにたとえるなら、気さくでサービス精神旺盛で、「アカン!それ、損やで!」とズバリ言ってくれるオバちゃん。

 

ところが実はジオマンシーは、知る人ぞ知る西洋の魔術結社「黄金の夜明け団」内で凄まじい力を持つ古代呪術として伝えられてきた占術なのですよね。

オバちゃんというのは仮の姿で、実は古王国の継承者で大魔法使いだった……みたいな!?

 

そんなことをあらためて実感した出来事がありました。

今年の春、占いコンテンツ会社「ザッパラス」さんの占いスペース「桃花(タオファ)」のお披露目会がありまして、そこで、いけだ笑み先生にご挨拶がてら、自著「アラビアンジオマンシーカード占い」をお渡ししてきたのです。

 

いけだ笑み先生は、タロット、西洋占星術、特にホラリー占術では日本で第一人者で、占星術の基礎「きほんのきシリーズ」は誰にでもおすすめできる良本です。

基本の「き」目からウロコの西洋占星術入門

 

ジオマンシーは、占星術にも紐付けられていますから、そのあたりで楽しんでいただけたらいいなと思っていたのですが……。

帰りの新幹線の中でさっそく紙に点々して占ったりして想像以上にジオマンシーにハマってくださいまして。

 

ところがその翌朝。

いけだ先生が布団の中でまどろんでいたとき、階下から工事の音が聞こえてきて……トントン、トン、トン、トントン……その瞬間「ジオマンシーのシンボルだ!」と思って飛び起きたそうです。

水星を表す「つながり」というシンボルのリズム。

いけだ先生の、ミディアム的な何かが刺激されたのではないかと思うのですけれども。

 

実はジオマンシーに限らず、「占いの道具」を使うのは、インスピレーションを助ける働きと同時に「制限する」働きもあるんですよね。たとえば、水晶玉を使う水晶球霊視占いで、水晶玉の中に映像が見えるのはいいんですけど、それが3Dで飛び出してきたら要注意なんですよ。タロットカードも同じで、カードの上に3D映像が見えたりする人もいると思うのですが、それってちょっと危ないことでもあるんです。自分が設定した占いの「枠」から、勝手に飛び出してきてるわけですから。

 

占いの道具は「コレを使っていることで自分はコントロールできている」という「枠」でもあるわけです。

 

ジオマンシーが道具を使わずに純粋なリズムや数字だけでも占えるというのは、自分を守ってくれる枠が無い状態とも言えます。

町中にあるいろんな数字や、トントントンというリズム(音)が、占いしていないのに、勝手にメッセージ性を持って迫ってくる…のはやっぱり困ると思うのです💦

占いとは、彼の気持ちやら誰かの深層心理やらにアクセスするために自他の境界線をゆるめるという危険な作業です。だからこそ自分を守るために枠組みを意識することも大事なのですよね。

 

ジオマンシーにはダイスやカードやさざれ石など、いろんな占い方法がありますけれども。

紙にペンで点々する方法は、結構、強力です。点々しているうちに、軽いトランス状態になります。

占いというのは、どれもある程度は、「変性意識」が関わってくるものとは思うのですが、ジオマンシーはダイレクトに、「つながる」感覚があります。

 

ジオマンシーは原始的な「強い」占術なのだった……とあらためて、思ったのでした。

 

そのあたりの話、占いアカデミーさんの占い夏期講習の前夜祭でも語りました!

 

 

 

書籍「アラビアンジオマンシーカード占い」の中の対談で、桜野カレン先生は、ジオマンシー占いを「電気風呂みたい」と言いました。「ビリビリくる」と。

(ちなみにルノルマンカード占いは優しく癒やすサウナみたいとのこと)

ジオマンシーが当たるのは、答が直接、生身の体に響いてくるからです。でもそれは危険なことでもあるのです。

 

ジオマンシーを、ダイスや、さざれ石や、カードなどのお道具を使って占うとき、その占い道具は、占う本人を守ってくれているのでした。

いけだ笑み先生も今は、さざれ石を使って占っているそうです。

 

ジオマンシー。さすが、伝説の魔術団体「黄金の夜明け団」のカリキュラムに入っていた占いです。

 

 

 

【講座のお知らせ】

↓さざれ石入りオリジナル缶プレゼント!

 

10月15日(土)にアラビアンジオマンシーカードの使い方講座、

11月12日(土)にパスワーク等実践テクニック講座

を予定しています。