人物が正面向きに描かれているルノルマンカードもあります。1枚引きなら正面向きでも十分です。
でも。
複数枚を使って占うなら、絶対!横向き人物のカードがオススメ。
人物が横向きだと、「パッと見ただけで人物同士の関係が分かる」ので、ものすごく便利で読みやすいのです。
カードを並べて説明してみますね。
この男女、どちらが仲よさそうに見えますか?
同じカードの向きを入れ替えただけなのに…。
愛し合う2人と、仲の悪い2人に見えます。
(仲の悪いご夫婦をグランタブローで占うとよく、右側の背中合わせの2人になります💦)
この2枚だけでなく、さらに他のいろんなカードを加えていくと、2人のドラマが見えてきます。
たとえば「子ども」のカードが2人の間にあれば?
これまた、パッと見て分かります。
ではネガティブな意味の、困難を意味する「山」のカードや、ケンカを意味する「鞭」が2人の間にあったら…。
でも同じ「鞭」でも男女の向きが違っていたら?
人物カードの視線で、その人にとって何が一番大事なのかが分かるのです。
たとえば、「錨」は仕事を表すカードですから、紳士の先に錨があれば……。
そして、浮気相手を表す「蛇」や、若い男性を表す「騎士」がそれぞれの目線の先に出ていたら…。
パッと見て分かるのは、人物の関係性だけではありません。横を向いているので、本人の目の前に見えていることと、背中側で本人に見えていないことがあるわけです。
たとえば↓この例では、目の前には不安を表す「雲」がありますが、背中に幸せの四つ葉があるので、本人には見えていないけれど、幸せはすぐ近くにあると分かります。
こちらの例↓だと、本人は結婚を意味する「指輪」を見ていて「結婚したい」のですが、背中側の貧困の「ネズミ」から、実は金銭的な苦しさから逃げたいというのが、結婚したい本当の理由だったりします。
横向きの人物が見ているものと、背中側で見えていないものがあることで、状況がより細かく具体的に分かるのです。
これが、ルノルマンカードを複数枚で読む醍醐味です。
ところで。最後に。
ルノルマンカードグランタブローでは、
「←左側が過去」「右側が未来→」
というお約束があります。
ここだけ、ずっとひっかかっていました。
なぜなら、左向きの女性は「常に過去を見ていて」、右向きの男性は「常に未来を見ている」ことになるからです。
これはどうなんだろうとずっと考えていたのですが。
解決法の一つは、上下シャッフルして並べることです。逆向きになれば、女性が右向きに、男性が左向きになります。
(桜野カレン先生はこの上下シャッフルを採用されています)それもありと思います。
これに関して、わたしなりのひとつの結論を得ました。
男女に関わらず、「淑女カード」を自分の中の「受容性」に、「紳士カード」を自分の中の「積極性」として読む、という方法を見つけたからです。
淑女を内向きで過去向きのベクトル。
紳士は外向きで未来向きのベクトルと考えればいいわけです。
生物学的性別というより、自分自身の主な方向性を「本人カード」として占えばいいのではないでしょうか。
どちらにしろ、わたしたちは、「かたよって」いるわけで、そのかたよりが個性であり、愛すべきところでもあるわけですから。
ルノルマンカードは、本当に良く出来た占いカードです。
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