占い講座でいただいた質問です。
疑問に思っている人多いと思います。
「適当に決めてるんじゃない？」
「ラッキーグッズがフライパンとか、意味分かんな〜い」
と思っている方もいるのでは。
いえいえいえ！
実は、ちゃ〜んと理由があって、意味があって、そのアイテムになっているのです。
そもそも、星占い＝西洋占星術というのは、天の星（太陽や月や惑星）の動きが、地上のすべてに影響をおよぼしていると言う考えが基本です。
古代バビロニアで誕生してから、3000年以上実際に検証され使われてきた体系であり、生きるための英知でもあるわけですね。
この西洋占星術の、「天と地は照応している」という考え方から、天の星のさまざまな性質に合わせて、地上のすべてのものに対応する天体が決められているのです。
たとえば戦争や闘争心をつかさどる「火星」と同じ性質の力を持つものに、「コショウ」があります。ピリッと辛いコショウは、「火星的な力を活性化させる」のです。
他にも火星的な力を持つものとして、「鉄」や、「刃物」、色なら「赤」、ほかにも「鉄工所」「手術道具」「蜂」……なんとなく共通点が見えてきませんか？ 熱かったり、とがっていたり、刺激的だったりするものが火星の管轄になるわけですね。
そして火星は、牡羊座の守護星でもあります。牡羊座は春の星座です。若葉が開き、生き物が活動しはじめる火星の力が高まる春に誕生した、「牡羊座生まれ」の人は、生まれつき火星的なパワーを持っているのです。
さらに次の牡牛座は、春爛漫の花開く季節に生まれて、美と愛の金星が守護星になります。
牡牛座の人にも、美しいバラにも、音楽やダンス、白鳥、エメラルド……にも金星の力が宿っているのです。楽器や化粧品やアクセサリーも金星的なものに分類されます。美しくてエレガントなイメージですね。
このように12の星座にはそれぞれ守護星と、それに対応する宝石や食べ物やアイテムがあり、生き物、鉱物、場所、乗り物……この世のすべてのものがどれかの星に対応しています。誰かが勝手にそう決めたのではなく、長い年月の西洋占星術の歴史の中で、取捨選択され決定されてきたのです。
冒頭の質問に戻りますね。
西洋占星術では、天の星の状態に連動して、地上のエネルギーが変わってくると考えます。
火星的なエキサイティングな日だったり、金星的なエレガントな日だったり。
となると、火星的な牡羊座さんや、金星的な牡牛座さんにも、もちろん影響してくるわけです。
基本的には、天の星々が、「良さを発揮できる位置」にあって、自分にとって「良い角度」であるとき、「良い運勢」になります。
毎日や毎週、毎月のラッキーアイテムとは、その星座の人が、良さを発揮できる助けになる星の力を持つアイテムやグッズです。
ですから、たとえば牡羊座さんにとって、火星がよい影響を与えるよい位置にあるとき、火にかけて使う鉄製の「火星的」な力を持つ「フライパン」がラッキーアイテムになることもあるわけです。
何がどの星に対応するか、厳密に一対一で決められているわけではなくて、例えばフライパンは調理器具ですから「月」の管轄でもあります。IH製のフライパンだったら電気をつかさどる「天王星」アイテムとなります。
また昔は無かったものも、その「性質」からどれかの星に当てはめることができます。
たとえば、携帯電話。コミュニケーションをつかさどる「水星」の管轄です。パソコンは電気の「天王星」です。映像を見ることができるタブレットだと、幻想や夢をつかさどる「海王星」がふさわしいかもしれません。
それがどの星に対応するかはずっと変わりませんし、何座生まれの人を「守護するアイテム」たとえば「誕生石」のようなものは一生変わりません。
けれど天の星の動きにしたがって、運気が上がったり下がったりするように、その時々のラッキーアイテムも替わってくるのです。
またどの星のどの部分に注目するかによって、占星術家によってラッキーアイテムが違ってくるというのはあります。毎日のラッキーアイテムの場合、毎日毎日違うものを考えなければならないので、たまに変な物が出てくる……という裏事情もありそうですが……💦
基本的にはこのように、その時々の各星座の力を高めてくれるアイテムが選ばれているのです。
西洋占星術のラッキーアイテムの理由が分かると、なんだか、より効果がありそうな気がしてくるのではないでしょうか。
わたしの場合どんなことでも、「どうしてそうなるのか」がとても気になる性格なので、占いでもいろんなことを根掘り葉掘りするのが楽しいのです。
疑問の解消に役立てたら、嬉しいです。
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