疲れからかアレルギーが出たので、病院に行きました。

 

背中がかゆくてと訴えると、先生はすぐお薬を出してくれました。パソコンを見ながらの診察時間、約3分。

その間、先生は、患部を一度も見ませんでした。

 

なんとなく、もやっとしたまま、病院を出て思ったのは、先日まで行っていた占いの講座のこと。

 

わたしは、占い師であると同時に、児童書作家でもあります。こんなふうにブログを書いたりするときも心がけているのは、子供さんにも読んで理解していただけるような、分かりやすい伝わる文章です。

 

そんなこんなで、「書ける占い師になるための西洋占星術講座〜当たる文章の書き方講座」という、西洋占星術でメール鑑定文を書く講座をさせていただいておりました。

ありがたいことに、初心者さんから、もう鑑定されているプロの方まで、たくさんの方に受講いただきました。

 

西洋占星術のホロスコープを読むコツやポイント、読みやすい文章の書き方など、技術的なことで、お伝えできることはぜんぶ出したつもりです。

この全3回の講座で、技術以外の話で、くりかえし、お伝えしたことがあります。

それは……。

 

「目の前の相談者さんを見ること」

メール鑑定では相談者さんは、目の前にはいませんけれども……💦

でも、不特定多数に向けて書く、ブログやTwitterの文とは違うのです。

 

ホロスコープというカルテを読み解くのが、占星術師の仕事です。

ホロスコープは唯一無二、双子以外、同じものはないと言われています(天空の星々が複雑に変化していくため)。

だったら、ホロスコープだけ見れば、その人のすべてが分かるのでしょうか?

 

いえいえ、とんでもない。

ホロスコープがカルテなら、見るべきなのは「人」です。

 

似たようなホロスコープを持つ人物でも、その人が何歳で、どういう人生を経てきたのかが違えば、見るべきところも違ってきます。

 

例えば同じ結婚の星の象意を持っていても、今現在、新婚の相談者さんと、夫婦の危機を相談に来ている相談者さんに、かける言葉が同じであるはずがありません。

 

相談者さんが10代なら、これからの人生の可能性が広がるような言葉を。

相談者さんが60代なら、これまでの人生に敬意を払いつつ、その先の具体的な選択肢につながる言葉を。

 

星の象意は、驚くほど多彩でバラエティ豊かです。

目の前のその人を見れば、いくらでもその人に語るべき言葉が出てきます。

 

今回はメール鑑定についての講座でしたが、ホロスコープというカルテを読み解くとき、一番大事なのは目の前にいる「人」という点は、対面でもチャットでも電話鑑定でも変わりません。

 

とても大事なことに、あらためて気づくことができました。

季節の変わり目ですから、みなさまもお体お大事に!

 

 

(診察前、待合室でジオマンシーで占ったら「悲しみ」のシンボルだったのです〜💦💦💦)

 

 

高橋桐矢の本とカード