占い師は自分で自分のことを占うのでしょうか。

 

Twitterアンケートで聞いてみました結果がとても興味深かったのです。

 

 

『占う。自分の占いが一番信用できる』と答えたのは22%。約5分の1です。

逆に、『占わない、占えない』という答は15%。

 

それはおかしいという意見もありました。

なにかしらのスキルを売りにしていて、自分に使わないのはおかしいと。

腕に自信がある大工なら、自分の家は自分で建てるはずです。スタイリストの私物は、当然自分セレクトのオシャレな品物でしょう。

 

けれど、物理的に自分に施せないスキルもあります。

お医者さんは自分自身を手術できないし(ブラックジャックはしましたけどね💦)、美容師さんも自分の髪は人に切ってもらいます。

紺屋の白袴、医者の不養生というように、自分に無頓着な専門職を指すことわざもあります。

 

回答で一番多かったのは、『ちょっとしたことなら自分自身で占う』という答でした。

 

ちょっとしたどうでもいいことなら、平常心で占えるのです。当てるためにはさざなみひとつない水面のように心を静めて占わなければなりません。

でも、自分にとって重要なこと、心乱れて冷静でいられないような問題を、完全に客観的な平静な精神で占うのは、至難の業です。

 

わたしの知るある占い師さんは、占いの腕試しかねて馬券を当てるのが趣味です。

ただし「馬券は買わないで」当てるのです。

買って、自分が勝敗に関わる当事者となってしまったら当てるのは難しいのです。

 

完全な客観性を保てないから、自分や家族を担当しないという職業もあります。

弁護士は自分を弁護できません。

教師は自分の子どもの担任にはなりません。

カウンセラーなど心理職が、自分で自分や家族を診断することはできないそうです。

自分や家族には、良くも悪くも、公平ではいられないからでしょう。

 

多くの占い師さんがコメントで、「大事なことは、信頼できる占い師に占ってもらう」と答えていました。

他人だから、冷静に占えるのです。

 

そんな中で、『自分の占いが一番信用できる』と答えた、21%と、『重要なことだけは自分で占う』と答えた7%の占い師さんは、すごいと思います。

 

占いをしていて、よい未来が出るとは限りません。

未来が決まっているのか、あるいは変えられるのか、占い師さんによって考え方はさまざまですが、よい未来ばかり見えるとは限りません。

むしろ、自分がみたくない、悲しい未来が見えてしまうこともあります。仕事として人の未来をみるときは、相談者がショックを受けないよう、ちゃんと加減して伝えるのがプロです。

けれど、自分で占えば良くも悪くも、そのままが見えてしまいます。

自分を占うなら、良くも悪くもありのままに受け止める勇気が必要です。

あるいは逆に、未来を変えてゆこうという強い意思があるのかもしれません。

 

主に使っているのが、カードなどの偶然を使って占う卜術なのか、生年月日から運気を知る命術なのかという違いもあります。命術を使っている占い師さんは、なにかあったあとに確認のために占うという方も多かったです。

これはとてもよくわかりますし、占いの勉強になります。(占い師さんはみんな勉強熱心です)

 

わたし自身は、昔は自分で自分のことをしょっちゅう占っていましたが、だんだんと、ちょっとしたことしか占わなくなりました。

良くも悪くも、なるようになるものだ、と思うようになったからです。

それでもやっぱり占いは好きなので、人に占ってもらうこともあります。

 

自分を占う占い師も、自分を占わない占い師もいて、理由はひとそれぞれ、ということがあらためて分かりました。

アンケートへのご協力、本当にありがとうございました!

いただいたコメントひとつひとつがそれぞれ納得できるものでした。

 

今回、自分を占うのは「自分との対話」だと答えてくださった占い師さんが、複数いらっしゃいました。昔から「1人占い」というジャンルもあります。もしかして、相談者と占い師とのふたりの間で生まれる占いとは、また違う部分があるのかもしれません。

考えるほどに、次の疑問がわいてきます。

引き続き考えていきたいと思います。

 

占いって、本当に面白いな〜!!!

 

 

 

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