「占い=キーワード」ではないという、とても大事な話です。

 

ジオマンシーも、それからルノルマンカードやコーヒーカードも、ひとつのシンボルを使う占いです。誰でも知っているもの……「指輪」や「手紙」や「船」などのアイテム、「少年」「少女」「赤」「白」などの単純簡単なシンボルを使って、そこからイメージをふくらませていきます。

 

ルノルマンカード、コーヒーカード、ジオマンシーの解説本でも、シンボルを説明するときに、キーワードを使っています。

 

たとえば、指輪なら「結婚」や「誠実」や「永遠」。船なら、「旅立ち」や「チャレンジ」。赤なら「情熱」「血」……などなど。

キーワードは、シンボルを理解する助けになります。

キーワードをたくさん知っているほど、そのシンボルへの理解が深まります。

 

でも、キーワードをたくさん覚えて並べれば占い結果ができるわけではないのですよね。

 

キーワードのおおもとの、シンボルを「取りに行かなければならない」のです。

 

これは、これまで何度か講座などで説明してきましたが、とても本質的で大事なことなので、あらためて、ブログに書いておきますね。

 

(「指輪」のキーワード、結婚〜誠実〜約束をつなげたら、占い結果になる?)

 

シンボルそのものには、見た目の形も色も手触りも音も温度も何もありません。それは「イデア」と呼ばれるものかもしれません。目には見えない、そのものの本質です。見ることも感じることも、言葉で表すこともできません。ただ、そこにある、ということが分かるだけです。

 

シンボルを使って占うことができるのは、わたしたち全員が心の奥底に、同じ「それ」を持っているからです。

 

たとえば指輪なら、現実にある指輪がおおもとなのではなくて、指に輪をはめることで生じる……絆や信頼感や束縛や、目に見えず言葉にもできない「なにか」、それがシンボルの本体なのです。この本体は、生まれた時代や文化も、性別も越えて、万人共通です。

 

この意識の底の共通のシンボルが、意識の表面に近づいてくると、形や色や手触りが現れてきます。「指輪」は丸く、金属の固さと宝石のきらめきをまとって現実化し、次にようやく言葉で表現できるようになります。日本語なら「指輪」、英語なら「RING」と、言語や文化によって、違う表現になります。

 

わたしの場合、占いをするときは、そのたびごとに、意識の海の奥底にもぐって、シンボルのおおもとをとってきます。意識の表面に浮かび上がってから、あらためて、それを言葉にします。

この「意識の奥底にもぐる」という作業をせずに、表面上の言葉……キーワードだけをつなげても、それはただ、「キーワードをつなげたもの」でしかないのです。

 

ルノルマンカードやコーヒーカード、ジオマンシーなどシンプルなシンボルを使って占うときだけでなく、実は複数のシンボルを使うタロット占いも、西洋占星術などの命術でも、同じことをしています。

 

もしかしたら、絵を描いたり、創作をしたりしている人も、こんなふうに「奥底から取ってきてる」のではないかなぁと思っています。

 

(伝わるようにと絵を描いてみたけれど、下手っ💦 誰かわたしにクリスタの使い方を教えて💦💦💦)

 

 

 

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高橋桐矢の本