「タロットカードと、どこがどう違うの?」

と思っている方多いと思います。

 

タロットカードは、占いに関心ない方にも広く知られていますよね。

多分半世紀前くらいは、占いといえば易とか九星気学(六白金星とか)だったのが、この数十年で、ものすごくタロットカード占いが知られるようになりました。

一方、ルノルマンカードはまだまだですね。

 

今回はルノルマンとタロットの違いについてお話していこうと思います。

 

ではいきなり結論から!

一番の違いは簡単さ。

タロットよりも、ルノルマンカードのほうが簡単シンプルです。

 

でも!

ただ単に簡単なだけではない、奥深さがあるところが、ルノルマンカード占いの魅力でもあるのです。

 

では具体的なスペックから比べていきましょう。

 

【枚数】

■タロットは78枚

タロットは、絵柄のカードの大アルカナが22枚と、数札と人物札の小アルカナが56枚。合計78枚です。

 

■ルノルマンは36枚

ルノルマンカードは、絵柄のカードが36枚。

大アルカナだけならタロットのほうが少ないですが、フルデッキで比べると、36枚のルノルマンカードのほうが手軽ですね。

 

【絵柄】

■タロットは1枚の中に複数のシンボル

ここが一番のポイントなのですが、タロットの大アルカナには、1枚のカードの中に、さまざまな意味を持つ象徴……薔薇、犬、牡牛、ライオン、書物、白と黒の柱……等が描かれています。1枚のカードにストーリーがあり、奥行きがあり、裏表があるのです。1枚のカードから、恋愛の最初から最後までのストーリーを読み解くことさえできます。ここが面白い点であり、難しいところでもあります。

 

■ルノルマンは1カード1シンボル

一方、ルノルマンカードは、指輪や手紙や、犬や本など、シンプルな象徴がひとつ、ぽんと描かれています。ですから、1枚のカードが表す意味は基本的にはひとつ。ひとつのシンボルから答を出すので、1枚引きの答はとてもシンプルです。

 

【占い方】

■タロットは1枚ずつ読む

タロット占いで、よく知られているのは、ケルト十字やヘキサグラムなど、ある形にカードを展開(スプレッド)して占う方法でしょう。それぞれのカードを1枚ずつ、過去や現在や未来の状況などとして読みます。スプレッドは、他にも無数にあります。また、1枚引きで占うこともできます。

 

■ルノルマンは複数枚読み

ルノルマンカードも、1枚引き、またタロットと同様に、スプレッドで占うこともできます。

ルノルマンカードならではの占い方としては、36枚すべてを並べて占う、グランタブローがあります。そのとき、複数のカードの意味を組み合わせて読むのがルノルマンカードの一番の特徴です。たとえば、「子供」カードと、「家」のカードで「幼稚園」。見たそのままでしょう?

 

タロットにも小アルカナを複数枚で読む方法があります。3が3枚並んだら「偽り」、4枚なら「決断」。10が3枚並んだら「売り買い」、4枚なら「責任」と読むなどなど。ただ、小アルカナを全部並べるスプレッドが一般的でないので、あまり使う機会はないかも。

 

【歴史】

■タロットは神秘的

タロットは、15世紀ころに、遊戯用カードとして使われていたものが原点です。はるか古いエジプトに起源があるという説は現代では否定されていますが、魔術団体が監修したタロットもあり、その図柄には、深遠な知識や哲学が隠されています。そんな神秘性が、タロットの大きな魅力なのでしょう。

 

■ルノルマンは親近感

ルノルマンカードは、タロットより新しく、19世紀ヨーロッパで、ゲーム用に使われていたトランプのセット「希望のゲーム」が原点です。遊戯用に作られたため、「誰にでも分かりやすい」シンプルな絵柄になりました。タロットのような神秘性はないかもしれません。

シンボルも、手紙、鎌、鍵、花束など、誰でも日常的に目にするアイテムが多く使われていて親近感があります。

 

以上スペックを比べただけでも、ルノルマンカードが簡単シンプルで親しみやすいことが分かっていただけたでしょうか。

 

【ルノルマンは現実的】

さらに実際に使ってみて感じることとして、日常的で具体的なシンボルでできているルノルマンカードが出す答は、とても現実的です。

たとえばタロットとルノルマンを比べるときによく使うたとえなのですが、タロットでよく「あの人の気持ち」がテーマになりますよね。たとえばそのとき「彼は心の中でそっと、あなたのことを想っています」という結果になったりします。でも、現実的なルノルマンカードで占うと、彼が心の中でどう想っていようと、現実的に進展がなければ「無し」と出ます。

どんなときも彼とわたしのドラマチックストーリーを期待する人には、タロットの方がいいかもしれません。

 

【人生のルートマップ】

そして、ルノルマンカードの代表的な占い方であるグランタブローには、「最終結果」がありません。現状と未来の可能性を知った上で、「どの未来を選択するか?」は本人次第なのです。自分の人生を誰かに決めてもらいたい人には、ものたりないと感じるかもしれません。

ルノルマンカードは、唯一無二のご神託ではなく、過去を振り返り、現状を把握し、未来を検討する、自分のための人生ルートマップと言えるでしょう。地図は地図。実際に歩いて行くのは、自分自身なのです。それが、わたしが、ルノルマンカードが好きな理由です。

 

といいつつ、わたしにとって、タロットは「原点」です。

小学校で猫のタロット付きの本を買い、10代後半で、クロウリーのトートタロットを知り、ずっとトートを使ってきました。

わたしの占い師としての血と肉は、西洋占星術とトートタロットでできています…笑!

そんなわたしが、今夢中なのが、ルノルマンカードなのです。

 

もうひとつ。ルノルマンカードならではの特徴として、絵柄がシンプルなため、オリジナルカードを作りやすい、という点があります。

絵を描く人なら、オリジナルタロットを作ってみたいという夢があるのではないでしょうか。わたしもずっと想っていて、今年、ルノルマンカードの妹的存在のコーヒーカード(32枚セット)を自分でイラストを描いて作りました。

オリジナルルノルマンカード、オリジナルコーヒーカード、作ってみてはいかがでしょうか?

 

タロット占いも、ルノルマンカード占い(コーヒーカード占い)も、それぞれに、すばらしい占いです!!!

 

 

 

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