占い師のもとには、様々な悩みを抱えた方がやってきます。中には、死にたいという人もいるかもしれません。
わたしが、相談者さんに、そう言われたら。
少なくとも、安易な否定はせず、もちろん肯定もしません。
大切な命を無駄にしてはいけないとか、家族が悲しむとか、そんなことは本人だって百も分かっているのです。
優しい人ほど、責任感が強い人ほど、心配させまいと、誰にも相談できずにひとりでかかえてきたのでしょう。
だから、占いに来たその人にはまずはなにより
「話してくれてよかった」
と伝えます。
そして、死なないでほしい、という言葉は、グッと飲み込んで、占いをします。
本当はその人は、心療内科か精神科、あるいはカウンセリングに行くべきなのでしょう。でも行けなくて、「占いくらいなら」と思ってきてくれたのかもしれません。もしそうなら、占い師にもできることがあるはずです。
生きていられないと思うくらい深い悩みや苦しみを抱えていたり、悩みがなんなのか分からないくらい、疲れて心がすり減ってしまっているとき。
占い師にできるのは、今その状態を「占いの言葉で語る」ことです。
生年月日から占う命術で見れば、その人の生きにくさの理由を何か見つけることができるかもしれません。カード占いでは、どこかに逃げ道を探すことができるかもしれません。
もしかして、なにもできないかもしれません。
その人が、少しでも生きる力を取り戻してくれたら。そう願いながら、占うだけです。
死にたい人を、ギリギリの瀬戸際で止める役割の人を、ゲートキーパーと言います。
占い師も、ほんの少しだけでも、ゲートキーパーとして役立てるかもしれません。
もちろんたかが、一回占ったくらいで、死にたいほどの生きにくさが簡単に解決するはずはありません。
占い師には、人の人生を左右する力も権限もありません。
↑ラジオでもお話しましたが、わたしは「占い師はジャッジすべきでない」と考えています。その行為が良いか悪いか、するかしないかを決めるのは、占い師ではないはず。
占い師に許されているのは、ただその人を占うことだけです。
だから、その人がお帰りになる時に、こう伝えたいと思っています。
「今、会えてよかった。もしまた、そんなふうに思うことがあったら、会いに来てくださいね」
最後に、占い師として活動している方々に伝えたい大事なことがあります。
占いでは解決できない問題があります。病気の問題は、病院に。お金の問題は福祉や行政、あるいは弁護士に。加害、被害があれば警察に。専門家に相談するように、伝えましょう。
占いで解決しようとして全部抱え込んではいけません。
たかが占い、できることは限られています。
されど占い、占いにもできることがあります。
参考になれば幸いです。
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