ルノルマンカードには、「紳士」という男性カードと、「淑女」という女性カードがあります。

男性なら「紳士」を自分として、女性なら「淑女」を自分として読むわけですが、この人物カードが読みにくいという声を聞きます。

 

 

たとえば1枚引きで、「紳士」が出たときに、思い当たる男性がいれば「彼が問題の鍵になる」と読めるのですが、いない場合。

 

「紳士」は、実在の男性とは限らず、男らしさや、男性的な性質そのものでもあるのです。同様に、「淑女」も実在の女性とは限らず、女らしさや、女性的な性質そのものを表します。

 

つまり、勇敢で積極的で力強く、たくましい男性的な性質と、優しく、おしとやかで愛想良く美しい女性的な性質、というのがあるわけです……が。

 

ここで、疑問を抱く方もいるはずです。

「わたしは女だけど、男より勇敢だよ」

「おれは男だけど、女よりずっと愛想いい」

(男だけど、女より女々しい〜💦という人もいるでしょう)

 

時代が変われば、男らしさも女らしさも変わります。

「男は男らしく! 女は女らしくあるべき」という言葉に、自分を否定され傷つけられてきた方もいるでしょう。

文化的に規定された性=ジェンダーが男女間の優劣と差別を生み出してきた反省から、現代では、性はハッキリと男と女に分けられるものではなく、自分らしくあることのほうが大切なのだと多くの人が考えるようになってきています。

 

そんな時代に、男性的であることと、女性的であることをカードからどう読めばいいのでしょうか。

 

わたしは、生き物の基本に戻ればいいと思うのです。

 

男と女とは何か。

遺伝子が、XYなら男で、XXなら女です。

生殖機能と、性ホルモンによって、行動や性質が違ってきます。

この性ホルモンは、男それぞれ両方とも、男性ホルモンも女性ホルモンも分泌していて、その量が違うのです。つまり、男女の差は、なだらかなグラデーションとも言えます。

 

また、人類は、雌雄の差があまり大きくない動物です。

雄のほうが雌より3倍も大きいトドのように、雌雄差が大きい動物もいれば、蛇のようにパッと見には雌雄が見分けられない動物もいます。

(余談ですが、雌雄の体格差が大きい動物は一夫多妻制になることが多く、トドもハーレムを作ります。ということは男女の体格差が少ない人間は、生物学的には一夫一婦制でいいということですね)。

 

生物学的な男性らしさや女性らしさがあるのは事実です。

そこに優劣はありません。ただ、「違う」というだけです。

そしてわたしたちは誰もが、いくらかは男性的で、いくらかは女性的なのです。

 

「紳士」カードは、理想的な男性を、「淑女」カードは、理想的な女性を表します。

ときには、女性も「男性的に勇敢に積極的に行動し」、男性が「女性的にたおやかに優しく微笑む」こともあるでしょう。

 

たとえば「紳士」カードを、実際の男性と読むだけでなく、男性的な考え方、行動、方向性として読むことができると、ルノルマンカードの読みが、ぐんと深まります。

 

先日、トリプルKで、ルノルマンカードのグランタブローで今後の占い業界を占いました。そのとき、重要な位置に、「紳士」カードが出ました。

これを、男性占い師や、占いに関わる男性、と読むこともできます、が。

たとえば、共感型の雰囲気重視の女性的な占いではなく、男性的なロジカルで実践的な占いが主流となっていくと読むこともできます。悩み困ったときの占い、ではなく、生活を積極的によりよくしていくために占いを役立てるようになっていくかもしれません。ITやデジタル機器が占いにもっと取り入れられていくというふうにも考えられます。

 

ルノルマンカードは、人物カードを重要視するところが、特徴です。

人物カードをどう読むかが大事なのです。

これは、タロットカードの人物カード……小アルカナのコートカードの読みにも応用できます。

 

グランタブローなどで、人物カードを自分として読む場合は、男性は「紳士」、女性は「淑女」を使いますが、生物学的性と性自認が違う場合は、「自分がこうありたい」と思う方を、自分カードとして読みます。

 

36枚のルノルマンカードには「紳士」と「淑女」の男女ペアが一組入っていますが、近年では、同性同士の相性も占えるように、「紳士」「淑女」が各2枚以上入っているデッキも増えています。

 

たかが人物カード、されど人物カード。

人物カードを使いこなして、ルノルマンカード占いをさらに深めていけますように☆

 

 

 

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