9年前に「占い師入門」という本を書きました。

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この出版不況の中、今も売れ続けていて「この本を読んで占い師になりました」というお声もいただき、ありがたい限りです。

 

占い師入門で占い師になる方法を書いたので、さらに踏みこんで続きを書いてみたいと思っていました。

 

占い師を目指して、占い師になった人が、実際どんなふうに毎日を過ごしているのか。

 

わたし自身が、知りたかったのです。

わたし以外の占い師さんが、どうやって占いを学んで、どんなきっかけで占い師になって、今、どんなふうに占いの仕事をしているのか。

そして、なぜ占い師になったのか。

 

わたし自身は占いという仕事を本当に好きでしていますけれども、みんながそうとは限りませんし、占い師という職業は、どうひかえめに考えても、やっぱり、普通の職業とは言えないでしょう……?

 

その普通じゃない職業を、なぜ選んだのか?

 

昨年くらいから、いろいろな占い師さんにお話を聞いてきたのですが、その中で、だんだん企画の方向性が見えてきました。

 

思っていた以上に、副業をしながら占いをしている方が多かったのです。OL、看護師、美容師、モデル、……さまざまな本業の副業占い師さんがいました。

 

普通じゃない占いの世界と、普通の一般的な職業と、そのはざまにいる方々のリアルを伝える本、という企画の骨子が決まりました。

同時に、編集さんイチオシの、新進漫画家の不吉霊二さんにイラストを描いてもらうことも決定しました。

 

仮題を「副業占い師」として、まずは友人知人や、LINEでつながっている方々にアンケートをしました。たくさん回答をいただいた方の中から、編集さんが選んだ18人の方々に、実際にお会いしてお話をうかがいました。

 

小さい頃から占い好きだった人もいれば、ご自身の霊的な能力をもてあましていた方もいました。

順調に過ごしてきた人もいれば、波瀾万丈の人生を送ってきた方もいました。

おひとりおひとりに、副業占い師になるまでのドラマがありました。

 

18人の方々に、インタビューして語っていただいた内容をまとめた本が、12月20日に発売となります。

 

 

 

「副業占い師ブギ 普通のわたしが普通でなくなった日」

文・高橋桐矢 絵・不吉霊二  雷鳥社

 

 

インタビューを終えて考えたのは、「普通ってなんだろう」ということ。

 

わたしの普通、あなたの普通、世間の普通。

この本を書くことでわたし自身、「普通」という呪縛から解き放たれたような気がします。

 

そして今考えているのは、この本が、書店のどの棚に置かれるのかな、ってことです。

占いか、ノンフィクションか、サブカルか。

本のジャンルという枠からも解き放たれた本なのかも!

 

12月20日以降、書店で見かけたら、何の棚にあったか、教えていただけたら嬉しいです。

 

 

 

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