やっぱり間違いなく「呼ばれて」いたんだなと確信したのは鳥居をくぐって来宮神社の境内に入った瞬間でした。
えもいわれぬ、いい匂いが、ただよってきたのです。
なんとも言えないよい香でした。
しばらくして消えてしまったので何の香だったのかはわかりませんが、深い森の緑の匂いに似ていました。
週末ということもあって、来宮神社は、たくさんの人でいっぱいでした。
若い人も、カップルも、お宮参りの親子も。
由緒ある神社だから、というのはもちろんですが、人気の秘密はそれだけじゃないんですね。
境内には、茶房があって、そこで、タピオカを飲んできました。
地ビールも置いてあって、神社プロデュースのアロマオイルも思わず買ってしまいました。
座り心地のいい椅子があって、クッションもあって、前夜は大雨だったけれど、もちろん、クッションはぬれていなくて、ふかふかです。
インスタ映えしそうな写真スポットもあって、ひとりで来ても写真が撮れるように、スマホ台もあるんです。
パンフレットも洗練されていて、カタログのよう。
こういう用意周到さって、ひとつ間違うと、商売っ気満々な下品さになりかねないんですけれども。
にぎやかで、なごやかで、気持ちの良い空間でした。
つまりこれはとにかく売りつけたい、買ってほしいの商売っ気じゃなくて、神社を訪れる方々に、楽しんでほしい、喜んでほしい、ゆっくりしていってほしい、というおもてなし精神なんですね。
だから、結果的に大繁盛しているわけです。
実は、ここのところ、占い業界の方々と、イベントや講座の集客、ビジネスについていろいろ話す機会が多かったのです。
ぶっちゃけ言えば、どうすればたくさんの人に来てもらえるのか、買ってもらえるのかってことですね。
もちろん、学び続けて自分自身の技術や信頼性を高めていくっていうのは大前提です。大前提がある上で、どうしていけばいいのか、ってところなんですけれど。
SNSで告知するとか、いろいろ対策はあるわけですけれども、それって表面的なことでしかなくて。
じゃあどうすればいいんだという根本的な答が見つからないまま、もやもやと考えていたのでした。
ただ占いが好きというだけでは集客が難しいという問題意識は、のびのびオカルトメンバーで共有していて。
そういうときに呼ばれたわけです。
すとんと落ちる感覚がありました。
来宮神社は、由緒ある古い神社で、神社そのものの価値は十分あります。その上で、参拝者への、おもてなし精神で、境内整備をすすめてきたわけです。
お客様に喜んでもらうために、楽しんでもらうためにすることが、集客につながるのだと、実感しました。
……つい、人気取りだと思われないかと考えちゃったりしますけれどね。人気取り、おおいにしていいんですよね。それでたくさんの人に喜んでもらえるなら。
たとえばSNSでも、「自分の活動をより多くの人に知ってもらうため」だと、自己顕示欲ギラギラ感がにじみでちゃいますけれど、相手に「分かりやすく探しやすく必要な情報を得てもらうため」にSNSで発信するなら、おもてなしです。
サイトをリニューアルするなんていうのも、よくある集客対策なのですが、「商品を購入してもらいやすいように導線を引く」のなら自分のためですが、サイトを訪れる人が「商品を見やすく分かりやすく並べる」のだったら、相手目線になりますよね。
考えるときの立ち位置が「自分」なのか、「相手」なのか、そこが、自己顕示欲か、おもてなしなのかの分かれ目なのかもしれません。
今回の旅で、今後の活動の指針になる、とても大事な根本的なことを教えていただいた気がします。
のびのびオカルトメンバーの森冬生先生も章月綾乃先生も、占い業界でご活躍なので、今回の旅での気づきもそれぞれに、今後、活かされていくことでしょう。
とりあえず、わたしは、次の本に、書くことにします!!!
さて、次はどこに呼ばれるのかなぁ〜!楽しみ!
つぎの「のびのびオカルト」レポートもどうぞ、お楽しみに!
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