先日、岩手で「作家が生き残るための作戦会議」をしてきました! 作家だけでなく、フリーランスで仕事している人にすっごくためになる内容だったので、少しずつご報告していきますね。
 
↑岩手の桜が満開!
 
今回の岩手作戦会議メンバーは、岩手在住作家の平谷美樹さんと、カナダから一時帰国した知野みさきさんと、わたし。
 
平谷さんも知野さんも何冊も著作がある人気作家です。が、それほどの人気作家でも、表に出さないご苦労は山ほどあるわけで、この作戦会議でも、「そんなことほんとにあるの!?」という作家残酷実話がこれでもか!と語られたわけですが。
 
そんな中、平谷さんと知野さんが絶賛していたのが、エージェントの中西 如さんなのです。
 
日本ではまだまだ、エージェントという存在は知られていないですよね。
 
エージェントとは作家を「売り込んで」くれる人のことです。
 
作家は個性的で自由な人が多いのですが、自由すぎるあまり、対人関係的、社会的に困難がある場合も……(わたしのことだ!)。
そうでなくても、作家として、好きな書くことだけをしていられたら、理想ですよね。
でも、作家も自営業ですから「作品を作る」ことと同じくらい、「作品を売る」ことが大事です。その「営業」を作家の代わりにしてくれるのがエージェント、なのです。
 
最初、平谷さんが、敏腕エージェント中西さんの仕事ぶりに感動して、他の作家さんや知野さんにも紹介したのです。知野さんも、中西さんのことは、べた褒め。
あらためて、エージェントという存在の大きさを実感しましたよ! 
 
日本ではエージェントは、元出版社社員だった人が、独立してなる方が多いようです。エージェントは、出版につながる複数のツテと、なにより出版に値する作品を見抜く目を持っています。
平谷さんも知野さんも作品は言うまでもなくすばらしいのです。それをどこの出版社でいつ、どんな形で(レーベルで)出すのか、マッチングするのが、エージェントの仕事なのです。
 
すべてのエージェントが中西さんのように作家と良い関係を築けるとは限りませんし、依頼すれば必ず出版してもらえる、なんてこともありません。そもそも、エージェントにだって、作家を選ぶ権利がありますから、ね。
 
でもとにかく。中西さんの働きぶりを今回あらためて聞いて、本当にすごいなと思いました。
 
作家として生き残るためには、良い作品を書くのは大前提の当たり前で、そこからどうやって、本にしていくか、売っていくか、書き続けていける環境を作っていくかが問題なのです。

そのための一つの方法として、日本でも今後、エージェントに依頼する作家が増えていくかもしれないなあ!と思いました。
 
で、じゃあどうすれば依頼できるかという話になるのですが、それこそ知り合いを介して、なのですよ~。冒頭の話に戻りますが、いくら人間関係苦手でも、最低限の繋がりは必要です。出版社、編集者に繋がっていなくても、せめて同業者、作家同士での繋がりがあれば。

今回作戦会議ではそういう話にもなりましたので、同業者のつながりの話を、次回したいと思います。

……ところで。わたしは、今まで肝心の売り込む“ブツ”がなかったため、まだ中西さんのお世話になることができていないのでした~汗。まずは、書かなきゃ!