これ、ものすごく大事なことなので、きちんとお伝えしなくてはとずっと思っていました。

 

占い三昧、占いに身も心もどっぷりつかったプロ占い師だからこそ、100%、占いを信じている……なんてことは、ありません!

 

なぜなら、「占い」は、「道具」であって、「宗教」ではないからです。

 

幸せになるために、危険を避け、困難を乗り越えるために、占いはとても有効な道具です。プロの占い師は、占いというちょっと特殊な道具を使うプロです。もちろん道具を大切にしますし、道具への愛もありますが、道具は道具でしかないことも、知っています。

 

プロ占い師はプロである以上、自分の占った結果に100%責任持つべきです。ですから、真実をお話しします。

「占いが当たる確率は、絶対に100%にはなりません」と。

 

ざっくり言えば、占いが当たる確率は、60~80%といったところでしょう。普通の占いで6割、ものすごく当たる占い師でもせいぜい8割。

 

未来は刻々と変わっていきます。占うことでも未来は変わります。その変わっていく未来を、事前に100%確定することはそもそも理論的に不可能なのです。

 

6~80%しか当たらないなら、占いなんて必要ないと思うでしょうか。
未来を予測する道具として、あまりにお粗末と思うでしょうか。

 

天気予報だってもう少し当たるかもしれません。家計診断してくれるファイナンシャルプランナーの未来予測のほうが当たるかもしれません。占いに頼らなくても、もっと理論的に確実な未来予測の方法がありそうです。

 

でも、占いは未来予測ではないのです。

 

たとえば彼と結婚しようか迷っているAさんがいたとします。データを駆使して的確な条件を入力すれば、結婚する未来、結婚しない未来、それぞれかなり正確に予測することができるでしょう。

 

占いは、そういった未来予測ではないのです。


もしかして、Aさんは来年、突然思い立って海外留学しているかもしれません。今の彼とは別な人と出会って電撃結婚するかもしれません。あるいは結婚を迷っているそもそもの理由は、親との確執という占い結果が出ることもあります。

前提条件やデータをまるで無視した結果がありえるのです。それこそが、占いだけが見せてくれる「未来図」なのです。

 

占い師は、占いを信じていません。占いをとても役立つ道具として使います。

 

占い師が行動するときも、論理的な未来予測が基本です。そこに、占いが見せてくれる意外な「未来」の可能性をプラスすることで、もっとずっと豊かに、色鮮やかに、未来はかがやくのです。

 

占い好きな人にこそ、占いを楽しく上手に利用してほしいと思ってこの記事を書きました。


 

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占いの当たる確率と、占いの特別な力について、「占い師入門」という本にも書きましたので、もっと知りたいという方は、どうぞ読んでみてくださいね。