角川春樹事務所さんとのお付き合いは、わたしが第1回小松左京賞努力賞受賞した2000年からなので、もう16年になります……汗!


毎年の創立パーティは、歴代の受賞者が集まるので同級会のようでした。小松左京賞は第10回で終了しましたが角川春樹小説賞は現在も続いています。今回は、橘沙羅さんが第8回角川春樹賞を受賞されました。おめでとうございます! 小柄で華奢で、とてもキュートな方でした。


受賞作↓

横濱つんてんらいら/角川春樹事務所

今回、小松左京賞関連の受賞者は、第一回受賞者の平谷美樹さんとわたしの2人だけで、ちょっぴりさびしかったです。執筆が忙しくて来られなかった某さん、次回はきっとお会いできますように……。

小説の新人賞受賞者の、「生き残り率」は一割以下だと言われています。角川春樹事務所の新人賞はかなり上回っていると思うのですが……、それにしてもあらためて、「作家になる」ことよりも、「作家でいつづける」ことのほうが、ずっとずっと難しいのだと思いました。


祝賀会では毎年、角川春樹社長のぶっ飛んだスピーチが楽しみなのですが、今回は、今野敏先生の作家の才能の話が心に残りました。

以前は、小説を書くのに才能なんて関係ない、と思っておられたのだそうです。書こうと思えば誰にだって書けると。けれど、年月を経て、やはり才能は関係あるのかもしれないと思うようになった……という言葉に、わたしは「文章力」「構成力」かな、それとも「キャラ作り」だろうか、などと考えていました。続く言葉は、そのどれでもありませんでした。


作家に必要な才能は、「書くことを楽しむ」能力、そして、「書き続ける」能力。


心に刺さりました。本当にその通りです。もし書くことが楽しいと思えないなら、才能がないのです。そして書きつづけることができるかどうかもやっぱり、才能なのです。


わたしは昔、書いても書いても公募落選していたとき。結果が出ないのに、書くことを辞められない自分に、誰か、「才能は無い」と引導を渡してくれないだろうかと思っていました。自分では才能があるのかないのか判断できないのだから、と。


でも才能のあるなしは、自分で決めればいいことなのでした。

書きたい気持ちがあるかぎり、書き続ければいいのです。

初心に戻って真摯に、これからも書き続けていこうと、思いました。


SF小説で受賞デビューしたわたしは今、児童文学というジャンルで書いています。子どもの本は、ある意味、大人の本よりも難しいです。難しいことをやさしくわかりやすく書かなければなりません。そしてなにより、ごまかしがききません。毎回、全身全霊で書いています。

これからもがんばります。



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