わたしが参加している、雑誌「日本児童文学」を読む会、『井戸端会議』をご紹介します。

 

児童文学好きな人、児童文学、絵本を書く人、子どもの本が好きな人、だれでも自由に参加できる会です。わたしは、一読者として来るようになって、今は日本児童文学の編集委員として参加しています。

 

 

興味はあるけれど、どんな感じなのか分からないから、行きづらい……というお声をいただいたので、前回4月の「井戸端会議」のレポートを書いてみました☆

 

 

司会は、前日本児童文学編集長の西山利佳さん。集まるメンバーはそのときによって違います。執筆者が参加することもあります(感想を聞ける貴重な機会なので執筆者にはぜひ参加して欲しいです~!)。

 

 

読むのは「日本児童文学3・4月号」。男性1人に、女性4人。司会を入れて合計6人。少人数ですが、濃ゆいメンバーが集まりました!

 



事務局には、児童書が山積みです~!

雑誌日本児童文学の編集会議もここでしています。

 

まずはお茶とお菓子をお配りして、軽く自己紹介します。それから、冒頭ページから順に、感想を話していきます。

 

 

自由な感想ですから、まったく正反対の意見も出ます。3・4月号の冒頭の詩に、「どういう人が書いたのか、解説やプロフィールが欲しい」という意見に、既知の参加者から「詩はそれだけで鑑賞するもの。解説なんか付いてたら台無し!」という真っ向からの反対があり、遠慮の要らない仲の2人のやりとりに、おおいに場が盛り上がりました。

 

 

3・4月号には、歴代編集長対談が掲載されています。今回の参加者に、以前編集委員をされていた方がいて、話してくださった体験談が大変興味深いものでした。また、この井戸端会議のずっと前、20年以上前にも、ニフティサーブの会議室に日本児童文学を読む会があって、デビュー前の作家さんたちが集まっていたという貴重なお話も初めて聞きました。ここでしか聞けないお話ばかりです。

 

 

4月の参加者には、児童文学業界で長年活動されている人も、児童文学に興味を持ち始めたばかりの初心者の方もいて、児童文学の当たり前とされていることが、そもそも分からないという率直な意見も出ました。雑誌である以上、何十年も愛読している読者にも、今号から読み始めた読者にも、両方に気配りする必要があるのだとあらためて思いました。

 

 

創作への意見は、とても勉強になります。そして雑誌に掲載された創作は、その後に、その雑誌に書く人にとって「掲載レベルの目安」となるのだという意見には、深く納得してしまいました。

 

 

予定時間を過ぎるまで話が弾みました。

 

 

井戸端会議は、日本児童文学の読者ならどなたでも参加できます。この会に参加するようになったことをきっかけに、児童文学者協会会員になった方もいます。

 

偶数月の1、2週目の土曜か日曜。午後2時~5時くらいまでです(日本児童文学誌に次回のお知らせが掲載されます)。

 

今号の「日本児童文学5、6月号」は年度回顧号です。1冊で1年のこどもの本が一望できます。読んだらぜひ、井戸端会議にもおいでください。

 

 

次回の井戸端会議のお知らせです。

 

 

【日時】   6月11日(土) 午後2時~

 

【場所】   東西線・神楽坂駅  1番出口上がってすぐ右の中島ビル5階、児童文学者協会事務局

【参加費】 無料

【持ち物】 日本児童文学5・6月号

 

お会いできることを楽しみにしています。